Thursday, 24 September 2009

豊洲の話。

・・・予告しながらほったらかしでした、
豊洲の話。

都議選も衆院選も民主党が圧勝して、
築地市場の移転論議が再燃しています。

あの、土壌汚染が問題になっている移転先の「豊洲」は
私が先日話題にした再開発地区の「豊洲」とは
別の埋め立て地、です。

地図で見ると「豊洲」は、同じ地名を持つ2つの「島」が
細い橋状の部分でつながれているような格好をしています。
現在は陸続きではあるものの、
埋め立て時期も歴史も、開発計画も違います。

再開発進む豊洲が埋め立てられらたのは昭和初期。
一方、市場移転先の豊洲(豊洲埠頭とも)は、
戦後の昭和31年から39年にかけて完成しました。

再開発地区は主に石川島播磨(IHI)の造船所跡地。
市場移転先は東京ガスの工場跡地。
こちらの「島」にはほかに発電所と鉄鋼埠頭があり、
戦後復興期からの高度成長期にかけてのエネルギー基地でした。

と、整理しておいて。

こんな話に興味を持つ人がいるのかどうかわからないけど

豊洲(東京の埋め立て地)の話はおいおい追加します。

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Tuesday, 22 September 2009

「人は変われるものだと信じている」--映画『クリーン』(ネタバレあり)

久しぶりに、「また観たいな」と思える映画に出会いました。

マギー・チャン主演 『クリーン』

ヘロイン中毒の歌手が、一人息子とともに生きるため、再生の道を探る物語。

と、

書いてみて気がつきましたが、最近話題の某事件と似てますね。。。


でも、映画を見ている間は、まったく重なることはありませんでした。


マギー演じるヒロイン・エミリーは、かつてパリで人気を博したこともあるらしい歌手。
しかし、その頃から薬物中毒から抜けられず、
有名ロックスターの夫・リーをも巻き込んでしまいます。
そのうえ、二人の間に生まれた息子ジェイはリーの両親に預けっぱなし。
はっきり言ってダメダメで、しかも高慢ちきな女なんです。


物語は、落ち目のリーがエミリーと喧嘩した挙げ句、
オーバードーズで亡くなってしまうところから始まります。
周囲の人はみな、エミリーがリーをダメにし、死なせたと思う。
リーの両親、とくに義母は、ジェイにも「ママがパパを殺した」と教えるほど。


けれども、ニック・ノルティ演じる義父アルブレヒトは、
立ち直るため奮闘するエミリーの姿に、徐々に心を開いていきます。


物語終盤には、いやがるジェイをエミリーのもとに連れて行く。
そこでアルブレヒトがエミリーに語るのが表題の台詞。


「人は変われるものだと信じている」


この台詞もいいですが、このあとに出てくる台詞がさらにいい。


ジェイと暮らすため、一度は歌手の夢をおさえ、
デパートで売り子として働くと決めたエミリーでしたが
結局、オーディションのため海外に渡ることを選びます。ジェイを連れて。

アルブレヒトが、自分の目を盗んで旅立とうとしたふたりを見付け、
エミリーに真意を質したあとに発する、意外な台詞。


「困難なときに大きな決断をするのは難しいことだ。
 それでこそ君だ。祝福するよ」


アルブレヒト自身も、まもなく訪れる妻の死を前に、
「困難なとき」に立ち向かおうとしています。


「支え合おう」という言葉に説得力があり、深く、やさしい。

とてもストレートな「再生」のストーリー。
勇気をもらえる映画です。


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Thursday, 03 September 2009

21世紀型再開発の先行例、豊洲

まだ開発は完了していないけれど、
豊洲は21世紀型再開発のテストケースといえます。

特に、ゆりかもめ豊洲駅の北側にあたる
江東区豊洲2丁目・3丁目。

特徴は、
まず第一に、複合機能都市だということ。

20世紀型、というか昭和型の都市開発は、基本的に単機能でした。
住宅地は住宅地、商業地は商業地、オフィス街はオフィス街。
「ベッドタウン」と呼ばれた団地群が典型です。
今となっては、「都市の限界集落」なんて呼ばれていたりする。
オフィスがないから人は出て行くし、商業がないから訪れる人もいない。

その反省もあってか、
豊洲では、晴海通り沿いがオフィス、
運河沿いが商業地、住宅地、文教地区と
さまざまな機能を計画的に振り分けています。

そのため、第二の特徴として、
官民一体で開発に取り組んできました。

計画時には「まちづくり協議会」でデザインルールを決め
遊歩道の一部は、沿道のマンションやオフィスが共同で提供しています。
オフィスビルも、道路面は一般開放してカフェや企業史料館を設けている。
多彩な機能を持つと同時に「街全体の一体感」の実現をも目指しています。


では、なぜ豊洲ではこんな大々的な面開発が可能だったのか?


「埋め立て地だからでしょ」では片付けられません。


同じ埋め立て地でも、豊洲は有明や台場、青海などの
「埋め立てたて」(といっても'70年代にはすでにあった)の街とは違い、
昭和初期にはすでに完成し、機能していました。

すでにひとつの役割を終えて、次の役割に移行しつつある街、
それが豊洲。

そこで、次からは
「豊洲では、なぜこんな開発が可能だったのか?」を
解き明かしたいと思います。


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Wednesday, 02 September 2009

東京は、湾岸へ?

・・・クエスチョンマークを付けてはいけないかもしれないけれど(笑)。

梅雨の最中、お天気と格闘しながら撮影した特集が
先週ようやく日の目を見ました。

リクルート「都心に住む」2009年10月号、「東京は、湾岸へ」

今回はリニューアルと重なったおかげで、
地下鉄に中吊りも出ました。

自分のつくった記事が、中吊りに載るのは何年ぶりだろ・・・
(住宅誌で中吊りまで出すのは、近年かなりレア)

やっぱり、嬉しいものですね。


月刊誌のペースだと、店頭に並ぶ頃には
つくったときのことはすでに遠い記憶。

しかし、春先の講談社「セオリー」に続いて、
湾岸(とくに豊洲)にはずいぶん通いました。

再度の取材を通して、
「街はいかにして成り立つか」について学んだことも。

文献をあたって仮説をたてたつもりでも、
実際に人に話を聞いて初めてわかることもあり
改めて、取材の醍醐味を感じる日々でした。

忘れないうちに、書いておかなければ。

というか、早いうちに思い出して(すでに忘れかけ)
整理したいと思います。

(この項続く)

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Wednesday, 26 August 2009

浅野さんデビュー著書『たった1通でひとを動かすメールの仕掛け』発売!

敬愛する知人(友人、というのはちょっとおこがましい)浅野ヨシオさんが、
初めての本を出版されました!!


「メールの達人」として,知る人ぞ知る浅野さんが、
その「禁断のテクニック」を全公開する本。



・・・・私、ずっと待っていました。


1


特別に(?)目次を見せてもらっちゃいました。

Chapter1 論より証拠!
この「7つの仕掛け」でメールに罠(トラップ)をかけよ!  

Chapter2 思わず開いてしまう!
メールタイトルの「ずるい仕掛け」 

Chapter3 読まずにはいられない!
メール文章の「うまい仕掛け」  

Chapter4 1度読んだらもう忘れない!
自分を印象づける「さりげない仕掛け」

Chapte5 なぜか気になる存在に!
心の距離を一気に縮める「ゆさぶる仕掛け」 

Chapte6 いつの間にかその気になる!
人を思い通りに操る「禁断の仕掛け」 

Chapte7 相手の心に突き刺さる!
返信・お礼メールの「ニクい仕掛け」

Chapte8 憧れのあの人とも知り合いに!
人脈が面白いように広がる「ワザありの仕掛け」 


浅野さんの「人たらし」メールで、こんなブログ記事を書いてしまう私には、
この目次、説得力ありまくり! です。

26日9時から(今!!)明日27日、日付が28日に変わるまで、
アマゾンキャンペーンを実施しています。
http://www.asanoyoshio.com/amazon/
興味を持っていただいた方は、ぜひ、今!! お求めくださいね。

ちなみに、キャンペーン特典は2つ。



【特典その1】
本に掲載していないメール術!
「まだあった!ひとのこころを動かすメールの裏技集」(PDF)
お客さまへの対応メールの裏技・やさしく見えるメールの「見せ方」・
飲み会でひとを集めるメール術まで。

【特典その2】
ネット婚活の成功者・浅野さんがお見合いサイトで使ったというメール術!
「メールに書かなければならない女性のこころをつかむ5ポイント」

後日、特別URLからPDFがダウンロードできるそうです!

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Sunday, 16 August 2009

ふたつの坂倉準三展

建築家・坂倉準三の認知度ってどのぐらいだろう?

少なくとも私には、印象の薄い建築家でした。

公共建築をたくさん手掛けたことは漠然と知っていたけれど、
すぐに思い浮かぶ作品といえば
神奈川県立近代美術館(鎌倉)くらい。

あまり個性が強くなく、だからこその多作だろう、
程度に思い込んでいました。

しかしその仕事の幅の広さ、半端じゃありません。

この夏、2つの展覧会で、
彼の仕事の全容を知ることができます。

まず、前述の彼の代表作神奈川県立近代美術館 鎌倉で開催中の
「建築家 坂倉準三展 モダニズムを生きる 人間、都市、空間」。
(9月6日まで)
パナソニック電工汐留ミュージアム
「建築家 坂倉準三展 モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」。
(9月27日まで)
題名の通り、鎌倉では公共建築や都市計画を
汐留では家具や住宅を、それぞれ分担して展示しています。

なかでも、汐留の展覧会は、
今まであまり注目されていなかった(と思う)
坂倉の住宅作品がまとめて見られる貴重な機会。

展覧会図録では、お馴染みの建築史家・藤森照信氏が
日本住宅史上における坂倉の位置を
次のように定義しています。

「坂倉準三は、戦後の国民様式としての
 新日本調をつくった建築家であった」

鎌倉では、ひととおり展示を見終えたあと、
展覧会のメインビジュアルにもなっている、
美術館のピロティ空間を堪能しました。

戦後間もない物資不足の中でつくられた建物で、
中庭の外壁には老朽化が目立ちますが、
このピロティの空間は素晴らしい。

坂倉の事跡を知ったうえで、その建築を再体験する。
私にとっては、結局、このピロティが、2つの展覧会の白眉でした。


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Wednesday, 05 August 2009

東京美術館巡り「ぐるっとパス」の使い勝手

気がつけば2カ月ものご無沙汰。
6月、7月は目の前のことに追われるままに過ごしてしまいました・・・・
この間、何をしていたかはおいおいご報告するとして。

このところ、新しい企画の準備のために、
時間を見付けては都内の美術館を回っています。
そのために「ぐるっとパス」を買ってみました。

これは、都内の美術館・博物館66施設の
入場券と割引券を一冊に綴ったもの。

1冊2000円、有効期間は購入日から2カ月。短いですね。
旅行で東京に来ている人ならともかく、
仕事しながら2カ月で回れる数はしれているでしょう。
果たしてこれはほんとにお得なのか?

国立博物館や近代美術館など大型館の企画展に対しては、
入場券ではなく、100円引き、200円引きの割引券。
従って、相当回らないとモトはとれません。

けれども、小規模な私立美術館や常設展向けには
おおむね入場券が綴られている。
通常、入場料は安くても500円ぐらい、
ふつうは800〜1000円ぐらいするので
3〜4館回れば十分おトクになるわけです。

ちなみに今回の私の美術館巡りの主な目的は
各館のコレクションチェックにあるので、
このパスはかなり有効でした。
この機会に、今まで近くても行ったことのなかった
小さな美術館にも入ってみたりしました。

とはいえ、購入からもうすぐ2カ月で、
使ったチケットはやっと66枚中9枚。
すでに十分モトはとっているけれど、
行きたくて行けずじまいの館も多いと思うと、やっぱり惜しい。

また買うか、と言われれば、、、ちょっと考えものですが。

本日の結論。

東京または近郊在住の場合、
「ぐるっとパス」は
「大倉集古館」「出光美術館」「三井記念美術館」
「ブリヂストン美術館」「畠山記念館」「五島美術館」
などの美術館に、「漠然と興味はあるけど行ってない」
という人におすすめ。

「ぐるっとパス」の期限が背中を押してくれるので、
近いがゆえにかえって足を運ばなかった美術館にも
出掛ける動機ができます。

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Tuesday, 09 June 2009

ついったー、始めました。

オバマもすなるTwitter、始めました。

・・・Twitterって何か、って?

わからないから、始めたんです。
このブログの、右コラムで実験中。

ずーっっと前にちょっとだけ使ってみた、Timelogと似ています。
ざっと見たところ、機能はTimelogのほうが充実しているか?
Twitterはシンプルなところが、よいのでしょうか・・・。
より「つながりたい」人向け、と見受けました。

しかし、私には、そういう欲求は、正直、あんまり理解できません。
あ、でも、フォロー(意味がわからないひとは、右コラムをクリック!)は歓迎しますよん。

「時間簿」として使うとか、ちょっとした思いつきをメモするとか・・・。
フォローしてくれる人がたくさんいるなら、本ブログの更新情報発信にもいいかも。

活用法を、探ってみたいと思います。

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Monday, 01 June 2009

そうだ、神戸、行こう。

私は、自称「関西人クオーター」。

なぜって、3歳から小学校3年生までの「物心つく時期」を大阪・神戸で育ち、
大学4年間のセイシュンを、摂津の山奥(待兼山)で過ごしたから。
しかし関西弁は覚束なく、
しゃべればネイティブから「わざとらしい」と言われる始末。

関西は東京に比べれば保守的だし閉鎖的だし、
「クオーター」なんていってても「よそ者」扱い。

学生時代は大阪から出たくて出たくて仕方なくて、
でも、今となってみればやはり、下り新幹線が関ヶ原を過ぎるあたりから
なんとなく「帰郷」感を抱いてしまうのです。

心からは愛してくれない継母を、それでも思慕してしまう継子、みたいな?
(オオゲサ)

閑話休題。

最後の関西行きから3カ月。
そろそろまた、関西が恋しくなってきました。

新型インフルエンザで経済打撃も受けたようですし、及ばずながら応援歌。


リニューアルなった「SUMAI no SEKKEI」7月号で、
建築家・島田陽さん(才能豊かな若手建築家!)に、
神戸・芦屋の名建築を教えていただきました。

フランク・ロイド・ライトが日本に残した
ほとんど唯一の住宅建築「ヨドコウ迎賓館」
清家清の異色の美術館建築「豊雲記念館」。
どちらも私が少女時代を過ごした六甲山腹にあるにもかかわらず、
未見。

去年はモダニズム建築の登録有形文化財「日本真珠会館」の中に
「パールミュージアム」が開館されたとか。

さらに大阪では、
中之島・国立国際美術館で杉本博司の「歴史の歴史」展、
天保山のサントリーミュージアムで安藤忠雄展も開催中。


あああ、関西に、行きたいな〜〜。

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Friday, 22 May 2009

五月大歌舞伎夜の部@歌舞伎座

今月夜の部の演し物は、キワモノ揃い、、、と言って悪ければ、
レアモノ揃い、です。

歌舞伎観劇歴20年(・・・ぐらいでは歌舞伎の世界じゃコムスメだけど)
の私でも、初めて見る芝居ばかりでした。

幕開けは、近松門左衛門「恋湊博多諷(こいみなとはかたのひとふし)」
通称「毛剃」。

物語は近松らしい、傾城の身請け話なのですが、
舞台が博多というところがミソ。

坂田藤十郎演じる、正調上方和事の商人に対し
團十郎演じる海賊(その名前こそ「毛剃」)のセリフは、
なんと長崎なまり。(・・・なのか!?)

郭のお座敷は欄干が中国風(?)だし、
初演当時の観客は「異国情緒」を感じたのかもしれません。

上方商人は、身請けのお金を借りるために海賊の仲間に入る。
「おいおい、いいのかそれで」
と言いたくなるような幕切れでした。


二幕目の清元舞踊「夕立」はもっとすごい。

下郎が高貴な女性を手籠めにしたら、
その女性が下郎の男らしさに惚れてしまった・・・・
というトンデモ筋書きは、
歌舞伎には他にもあるけれど、
そこだけ取り出して一幕、というのはいくらなんでも。

上演は昭和48年以来というのですが、
なんで復活させようと思ったのかわかりません。

観客席には修学旅行の女子高生もいて、
おそらく初めての歌舞伎でしょうに、こんなの見せられるとは・・・。


やっと少し心が洗われるのは、人情話「神田ばやし」。
原作はラジオドラマとか。こちらも昭和45年以来の上演です。

海老蔵がとぼけたお人好しを演じるところに妙味あり。
一方の大家さん役・三津五郎は、思わずわが目を疑ったほど
老け役がハマっていました。


最後は「おしどり」。
前半の美しい人物が、後半で獣(ここではおしどり)の化身となって現れる、
いわば「鏡獅子」パターンのお芝居です。

筋書きはともかく、
ひさしぶりの「平成の三之助(いまや「助」は菊ちゃんだけだが)」揃い踏み。
やっと歌舞伎らしい目の保養ができました。


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