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2005年5月のお仕事

恐ろしいことにブログというものは、
更新をさぼってたって、本人さえ忘れかかってたって
何かしらの検索にひっかかってアクセスされるんですね。
いささか愚痴めいたエントリーをいつまでもトップに飾っておくのは
恥さらしではないか、と思い始めました。


で、今更ながら5月の総括。

少し久しぶりに日経BP社発行「日経アーキテクチュア」で住宅の取材をしました。
5月16日号でMDS一級建築士事務所、森清敏さん&川村奈津子さん設計の「目白の住宅」、
5月30日号ではTKO-Mアーキテクツ、岡村裕次さん&水石浩太さんの「津の住宅」。
「日経アーキテクチュア」は設計者向けの雑誌なので、
一般向けの「新しい住まいの設計」などとは少し視点を変えて書くことができます。

ただ、なんといっても私は建築の専門家ではないので、
技術的なテーマの場合は腰がひけちゃうのが情けないところ…。


これまた久しぶりに、主婦と生活社のムックにも記事を書きました。

小さくても玄関前がすてきな庭になる!―ガーデンデザイン成功実例
主婦と生活社
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私が担当したのは、「力を合わせて夫婦で庭づくり15年!」という記事。
杉並の小さな住宅を取り上げています。
このお宅では、家の前面、すなわち道路面のごくわずかな地面に庭をつくっていて、
それが住宅街の美しいランドマークになっています。

玄関ポーチをとりまく壁にびっしりとプミラを這わせ、
緑色のフレームをつくりあげていたりと、アイデアがまたすばらしいんです。

しかも、時間をかけてじっくりつくり、またつくり変えていく努力にも脱帽。
私などはせっかちだから、すぐに「完成形」を手に入れたくなるのだけど、
庭づくりってそういうものじゃないんですよね…。…家もそうか。

このお宅、実は去年の秋口に取材しました。本が出るまでほぼ半年です。
なぜなら、紅葉の前に撮影しないと、5月に出る本に「青々した庭」を載せられないから。
やっぱりガーデニングの記事は、建物中心の記事とは少しつくりかたが違うんですね。


「日経住宅サーチ」の連載「クリエーターたちの挑戦」では
デザイナーの酒井俊彦さんにインタビュー。
ちょっとシャイでありつつ、クレバーな印象の方でした。
コンセプトワークを得意とする酒井さんの考え方は、
あらゆる仕事に通じるのではないかと思います。

また、扶桑社「新しい住まいの設計」7月号では
巻頭の「あの建築家ってどんな人?」で黒木実さんにインタビュー。

リクルート「HOUSING」時代の取材以来久しぶりにお目にかかりましたが、
闊達でダンディーな印象は変わりません。
モダンリビングの継承者だからでしょうか、
去年評伝記事を書いた宮脇檀さんを想起しました。

ほかに、
神戸の建築家、前田由利さん設計の山本邸、前述の黒木さん設計のM邸を取材。

由利さんがつくり続ける草屋根の家には、ちょっと注目しています。
これだけの数の「屋根緑化」を一人で手掛けている建築家ってほかにいるかな?
とてもあたたかい木の家で、しかも屋根にのぼるのがほんとに楽しいんです!

高いところでも、足が土と草の感触をとらえれば、意外と安心感があるものです。
それに、不思議なことに、地べたの庭に雑草が生えているとうっとうしいのに、
屋根の上だと、目障りに感じられないんですよね。

これから数と年月を重ねてどうなっていくか、楽しみです。

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Comments

ブログ、最近楽しく拝見しています。
また更新されるのを待っています!

Posted by: 高木良子 | Tuesday, 04 October 2005 02:57 PM

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