2005年10月のお仕事
やっと10月までたどりつきました…
夏場に近畿・東海を走り回った成果がコレです↓
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全部で51人の建築家の素顔と実例が網羅されております。
いい本に仕上がっていると思います。
私は9人分書かせていただきました。
タイヘンだったけれども、
住宅だけでなく、建築家の「人となり」を探る取材は楽しかった!
設計に対する思いはもちろんのこと、
クライアントへの接し方、図面の描き方、模型のつくり方、現場との関わり方など
それぞれに独自のスタイルがあるのですね。
打ち合わせし、企画し、実現する、という流れは
建築に限らず、多くの仕事に共通するものです。
そこに確固たる「自分のスタイル」をうち立てた人は強い。
先日、ある建築家が雑誌の寄稿を依頼されて
「設計の手法を応用して取材し原稿を書いた」と言っていましたが、
一度「自分のスタイル」ができれば、あらゆることに応用が利くんですね。
そういえば、
建築家にしてロボットデザイナーの松井龍哉さんにインタビューしたときも
「設計と同じ方法論でバレエの振り付けもできました」と聞いて感激したっけ。
「建築家の仕事術」なんて企画は、いかがでしょーか。
日経アーキテクチュア10月17日号では
特集「平成クライアント列伝」のうち、
星野リゾート社長の星野佳路さんと、立教大学の記事を書きました。
これに併せて「CLOSE UP建築」の「星のや 軽井沢」も取材。
「星のや 軽井沢」は建築・東利恵さん(東 環境・建築研究所)、
ランドスケープ・長谷川浩己さん(オンサイト計画設計事務所)による温泉旅館。
建物もランドスケープも一体として、ひとつの世界をつくりあげようという
今までありそうでなかった試みです。
私は役得で泊めていただきましたが、
温泉好きの日本人としては、露天ぶろまで遠い(敷地外にある)のが難点か。
24時間ルームサービスが受けられる滞在型の旅館、というコンセプト、
ごろりと寝そべることができる、和風のくつろぎソファにはとても共感するけれど
いかんせん私の懐で自腹は厳しいです…
小堺一機似(失礼!)の星野社長は、
その小柄な全身からパワフルなオーラを放つ方です。
受け答えは素早く鋭く、こちらもいい加減な質問は許されない雰囲気。
近頃かなり図太くなった私も、ひさびざに緊張しっぱなしのインタビューでした。
日経住宅サーチの連載「クリエーターたちの挑戦」は
メディア・アートの旗手(と言われると、ご本人は不本意かも…)前林明次さんにご登場いただきました。
これまでの作品は主に「聴覚」がテーマになっています。
視覚によりかかって生きていると自覚する私としては、あまり自信のない領域です。
だからこそ、興味があるわけですが。
今後はもっと幅広く人間の知覚を捉えていかれるよう。
もしかすると、人間の「進化」を目指しているのかもしれません。
扶桑社「新しい住まいの設計」12月号は、
出ました「完全無欠のローコストハウス」! やっぱり売れるみたいです。
一軒はオープンハウスでも拝見したPRIME田辺芳生さんの久が原の家。
オープンハウス時とほとんど変わらぬすっきりした暮らしぶりに驚かされました。
もう一軒は日比生寛史さん設計の世田谷の家。
こちらは、建築家のつくった箱を、みごとにアレンジして暮らす手腕がすばらしい。
それぞれ、建築もさることながら「住み手」に感心させられた取材でした。
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