2005年9月のお仕事
広告関係のお仕事は、記事に署名はもちろんないし、
公に「これ私が書きました」と言挙げしていいものかよくわからないので
ここには書かないわけですが。
私がご注文いただく「広告関係のお仕事」とは雑誌の中でも
「純広」と呼ばれる、簡単に言うと「ひと目で広告とわかるもの」ではありません。
雑誌ならば「タイアップ」と呼ばれる「記事風広告」。
ほかに、企業が発行する広報誌やパンフレットに記事を書くこともあります。
できあがった誌面の見た目は、いつもの編集記事のお仕事とそう変わらないのですが、
書くときの気持ちはずいぶん違うし、仕事の進め方も違います。
企業の代弁者になること自体に抵抗は感じません。
私が手がけるのは住宅や設備機器のメーカーさんの広告がほとんどですが、
ものづくりの現場にいる人からは、それぞれ熱意が感じられて、
「この思いを消費者に伝えたい!」という気分になれることがほとんどです。
でも、たま~~に「とりあえずページはおさえてあるけど何入れようか」
なんて広告主もいて、そういうときに限って
こちらの書いたものにもあれこれ注文がつき、ちょっとうんざりします。
「やっぱり、編集の仕事に絞ろうかな…」と思う一瞬です。
愚痴でした。
9月もレギュラーしかないもので。
日経住宅サーチの連載「クリエーターたちの挑戦」は
アーティスト、アラキミドリさんにインタビュー。
実は、アラキさんは私の友人の元同僚。元編集者というアーティストです。
編集者時代から、「同僚にとても才能のある子がいるの」というウワサを
聞いていたのですが、やっぱりアーティストになったのねえ…と感慨もあり。
ご本人はとてもキュートで、その話しぶりからは
「編集者」では納まりきらなかった理由がわかるような
ユニークな個性が伝わってきました。
「元編集者」と思うとつい我が身に引き比べ、
「やっぱりビジュアルのセンスって、才能だよねえ」と考え、
自分のセンスのなさを諦念してしまうのでした(するなよ)。
「作品」としてのページづくり。
私はそんなふうに考えたこと、あったかな。
扶桑社「新しい住まいの設計」11月号は「やっぱり「木の家」が好き!」。
NOV建築工房酒井宣良さんと
広渡建築設計事務所広渡孝一郎さん、早苗さんご夫妻設計の事例を取材。
股旅取材のころですね。
どちらも、ほどよく肩の力が抜けた手練れの作品、という感じです。
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