2006年4月のお仕事
先月に引き続き
日経アーキテクチュア4月10日号の「close up住宅」を担当。
ひとつの住宅を10棟にも分散するという斬新な設計で、
話題の的となっている「森山邸」を取材させていただきました!
記事を見てくださった方たちから「あの住宅、取材したんですね~!」と
羨ましそうな声が相次いでおります。
設計は、かの西沢立衛さん。
妹島和世さんとの「SANAA」の活動で、今や世界的な建築家ですね。
しかし、才能だけではつくれないのが住宅というもの。
「森山邸」は、クライアントの森山さんと、
あの敷地条件抜きには実現しなかっただろうと思います。
思わず、世界の西沢さんに向かって
「いいクライアントに恵まれましたねえ」などと言い放った私に対し、
「本当にそうですよね」と答えた西沢さん。穏やかで感じのいい方でした。
日経住宅サーチ「クリエーターたちの挑戦」4月は建築家・鈴木敏彦さん。
パッケージから都市計画まで、あらゆるスケールのデザインを手掛けてきた鈴木さん。
そのご経験を踏まえて、「スケールの重要性」を語ってくださいました。
私にとっては、今まであまり意識しなかった視点で、目を開かされた思いです。
「住宅」の枠にとらわれず、さまざまなクリエーターとお会いできたこの連載。
残念ながら最終回となりました。
住空間に関わるデザインは、
また別の機会を捉えて取材を続けなければ……。
ファインアートについては、リビングエグゼのコラムに場所を移し、
新たな視点から現代アートの動向を追っていくつもりです。
4月には2号目も発売になりました。
巻頭実例では千葉学さんの「KASHIMA SURF VILLA」、
伊藤寛さんの「階段書庫の家」を取材しています。
一方、扶桑社「新しい住まいの設計」2006年6月号は
「1000万円台の絶品ハウス」。
ローコスト住宅は永遠のテーマですね……。
振り返ればこの号は4軒も担当。
どおりでこの時期、撮影ばっかりしていたはずです。
ざっと並べると…
大阪はWORKS阪本和彦さん・ゆうこさんの稲村邸。
夫婦で設計事務所を営む2人は、30歳そこそこ。これからが楽しみな建築家です。
もう1軒もやはり大阪、吉川弥志さんの古野邸。
吉川さんとは、彼が以前とある事務所の所員だった頃に、お目にかかって以来。
今、関西の売れっ子住宅作家の一人でしょう。
2軒が近畿南部だったのに対し、1軒は京都。角田曉治さんのW邸。
残る1軒は東京で、D3-STUDIO糸井裕構さんの竹中邸。
おしゃれなご家族が印象に残りました。
それにしても、1000万円台でこれだけいい家が揃うなんて…。
バブルの残滓が残る90年代初頭に住宅取材を始めた私には隔世の感、です。
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Comments
「クリエーターたちの挑戦」ちょくちょく拝見してました。好きなコラムだったので、終わっちゃうのは、残念でした。
建築とアートに関わるコラム、またどこかで拝見できるかな、と楽しみにしています。
Posted by: someone | Monday, 19 June 2006 02:42 AM
コメントありがとうございます!
そして、「クリエーターたちの挑戦」
ご愛読ありがとうございました。
ご感想いただけて、ほんとうに感激してます。
本当に、また新しい場が得られるように頑張らなくては、
と
気持が引き締まりました。
Posted by: 萩原詩子 | Monday, 19 June 2006 10:17 AM