「眺めのいい部屋」のお値段(「EXE」vol.4)
やや旧聞になりますが雑誌「EXE」vol.4に山下和之さんが書いていらした
「眺望」という価値
と題した記事を読みました。
サブタイトルは、「好きな景色は資産になるのか」。
結論から言うと、なるようなのですね。
「好きな景色」が普遍的なものならば。
記事中、不動産市場科学研究所代表取締役の
不動産鑑定士・浅利隆文氏による解説が勉強になりました。
「不動産鑑定においては“階層別効用比”という考え方があります。
何階部分にあるのかという点を、
眺望、安全性、利便性等などの各種の要素から
プラスマイナス評価して評価していくわけですが、
なかでも最も重視されるのが眺望といえるでしょう。」
眺望という、どちらかというと主観的で情緒的な価値が、
安全性や利便性という実利より重視されるとは
少し意外でしたが、
考えてみれば、「眺望がいい」という条件は
それだけ希少性が高いということかもしれませんね。
余談ですが、思わず知りたくなったのは、
果たして、眺望の価値は、昔から変わらず高かったのか?
と、いうことです。
今でこそ、超高層マンションが人気を集め、
「眺望」がセールスポイントになっていますが、
昔の高層マンションって、
たとえば高島平や光が丘の団地でしょう・・・?
眺望に配慮されていたかどうか・・・
マンションを買うときに、「眺望」にまで意識が回るようになったのは
もしかしたら、ごく最近のことじゃないのかしら、
という気がしなくもないのです。
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