2006年の中古マンション価格動向
1月も終わりに近づき、
少しずつ昨年の年間市況データがまとまってきました。
まずは、中古マンション価格の動向から。
東京カンテイによる70㎡あたり価格データの年間集計によれば、
首都圏の中古マンション価格は2年ぶりに前年比上昇。
首都圏全体では前年比1.6%上昇、
東京都2.7%、神奈川0.6%、埼玉0.3%、千葉はマイナス0.3%。
うち、23区3.9%、横浜2.0%と中心部ほど大きな伸びです。
全国に目を転じれば、大阪府5.2%、愛知県2.8%と
東京よりさらに大きな上昇を見せています。
「三井のリハウス」三井不動産販売の成約・売り出し事例による定点調査
「リハウス・プライスリサーチ」でも価格上昇傾向はあきらか。
東京23区で年間変動率プラス9.5%、東京市部で4.3%。
横浜市・川崎市4.8%、その他神奈川県3.1%、埼玉県0.9%、
こちらは千葉もプラスで0.2%です。
さらに、リクルート「住宅情報」各誌の物件登録情報に基づく
「リクルート住宅価格指数マンスリーレポート」でも上昇傾向は同じ。
2006年12月時点の前年同月比に見る
中古マンションの価格指数は、首都圏全体で5.8%の上昇。
ほか、都区部8.7%、都下5.8%、神奈川3.6%、埼玉5.3%、千葉7.1%。
ここではなぜか、埼玉、千葉の上昇が目立ちます。
また東日本レインズ(不動産流通機構)による
四半期毎の流通市場動向報告も同様。
成約物件の1㎡あたり単価は首都圏平均で前年同期比6.4%の上昇。
ちなみに、その単価とは35.70万円。
新規登録物件の1㎡あたり単価は40.21万円に値上がりしてます。
てなわけで
サンプルの取り方も分母の数も計算方法も違う指標が、
そろって「上昇」を示しました。
このまま中古マンションの値上がりは続くのか?
「イエス」のような気がしますね、当面。
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