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2006年の住宅地取引価格の動き

引き続き、東日本レインズ(不動産流通機構)による
四半期毎の流通市場動向報告より。

首都圏の土地(100〜200㎡)の取引データでは
成約物件の1㎡単価は平均22.15万円で前年同期比6.8%上昇。
前年同期比は9期連続の上昇ですが、
前期比ではまっすぐな伸びではありません。

新規登録物件の1㎡単価は平均28.48万円で
こちらは前期比で9期連続の上昇。
上昇率は前年同期比19.0%!
価格ベースでも前年同期比18.6%の大幅上昇です。

三井不動産販売の「リハウス・プライスリサーチ」でも、
首都圏1都3県の住宅地価格は去年1年間で8.9%の上昇。
これは、97年の調査開始以来最高の上昇率とか。
東京23区だけ取り出せば、14.5%の上昇となっています。

ただ、四半期ベースでは上昇に一服感あり、
との見方もあるようです。

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2006年の中古マンション価格動向

1月も終わりに近づき、
少しずつ昨年の年間市況データがまとまってきました。
まずは、中古マンション価格の動向から。

東京カンテイによる70㎡あたり価格データの年間集計によれば、
首都圏の中古マンション価格は2年ぶりに前年比上昇。
首都圏全体では前年比1.6%上昇、
東京都2.7%、神奈川0.6%、埼玉0.3%、千葉はマイナス0.3%。
うち、23区3.9%、横浜2.0%と中心部ほど大きな伸びです。

全国に目を転じれば、大阪府5.2%、愛知県2.8%と
東京よりさらに大きな上昇を見せています。

「三井のリハウス」三井不動産販売の成約・売り出し事例による定点調査
「リハウス・プライスリサーチ」でも価格上昇傾向はあきらか。
東京23区で年間変動率プラス9.5%、東京市部で4.3%。
横浜市・川崎市4.8%、その他神奈川県3.1%、埼玉県0.9%、
こちらは千葉もプラスで0.2%です。

さらに、リクルート「住宅情報」各誌の物件登録情報に基づく
「リクルート住宅価格指数マンスリーレポート」でも上昇傾向は同じ。

2006年12月時点の前年同月比に見る
中古マンションの価格指数は、首都圏全体で5.8%の上昇。
ほか、都区部8.7%、都下5.8%、神奈川3.6%、埼玉5.3%、千葉7.1%。
ここではなぜか、埼玉、千葉の上昇が目立ちます。

また東日本レインズ(不動産流通機構)による
四半期毎の流通市場動向報告も同様。

成約物件の1㎡あたり単価は首都圏平均で前年同期比6.4%の上昇。
ちなみに、その単価とは35.70万円。
新規登録物件の1㎡あたり単価は40.21万円に値上がりしてます。

てなわけで
サンプルの取り方も分母の数も計算方法も違う指標が、
そろって「上昇」を示しました。

このまま中古マンションの値上がりは続くのか?
「イエス」のような気がしますね、当面。

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マリー・アントワネット

ソフィア・コッポラのマリー・アントワネット

男女で評価の分かれる映画、ではないかと思います。
そもそも、観客に男性が少ない。

映画は徹底してヒロイン・マリーの立場から描かれており、
女性ならばたやすく感情移入できるのでは。

「お局さま」とのやりとりや
子どもができないことを責められて苦しむ姿、
うさばらしに「お買い物」に走っちゃうところとか。
スケールは違っても、「わかるわかる」と思うはず。

画面いっぱいに溢れかえる愛らしく華やかな色彩、
テンポよく展開する絵画のようなシーン、
バックグラウンドに流れるポップな音楽。
それだけでも十分に楽しめます。

他方で、その斬新で豪奢な演出とは裏腹に、
マリー、そして夫・ルイ16世のキャラクターは
周囲の期待に懸命に応えようとする
従順でけなげな若者に描かれ、いとおしくて、哀しい。

彼らの目に映る「周囲」はあまりに狭かった。
映像は宮廷を出ることなく、破局は唐突に訪れますが、
マリーにとっては、ほんとにそんな感じだったかも。

と、言うことで、「女性には」、おすすめ。
男性には・・・ぜひ感想聞いてみたいです。

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ダーウィンの悪夢

話題の映画、「ダーウィンの悪夢」を観てきました。

重たいドキュメンタリーなのに、館内はかなりの入り。
単館ロードショーとしては動員数も多いようです。

内容は、

「ダーウィンの箱庭」と呼ばれる生命の宝庫、ヴィクトリア湖に
何者かが放った巨大魚、ナイルバーチが生態系を破壊し、

他方、その漁獲によって
周辺地域は苛烈な資本主義システムに巻き込まれ、
貧富の差の拡大や児童虐待、劣悪なドラッグや売春、
HIVなどの問題が蔓延している・・・・というもの。

現地のさまざまな立場の人々が語る、
一人称の、生の言葉をつないで構成されており、

ときどき、補足のために2,3行の字幕が差し挟まれる以外は
第3者が余計な解説を加えることはありません。

誰がナイルバーチを放ち、誰がその輸出を仕組んだのか、
探ったり糾弾したりすることもない。

でも、その映像は淡々としつつ凄まじい。

矛盾する表現のようですが、観た人ならばわかるはず。

いったいどうやって撮ったんだろう、
どうやってここまで入りこんだんだろう・・・。


グローバリゼーションの善悪を、軽々に論じることはできません。
この映画のメッセージも、一面的ではない。

ただ、私自身が知らないうちに、でも確かに関わっている、
生々しい現実が、目の前にどさりと重く、放り投げられたようでした。

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柔らかな建築

外苑前プリズミック・ギャラリーで開催中の
中村拓志展(3/4まで)のオープニングに行ってきました。

「ランバン ブティック 銀座」の店舗デザインで一躍注目を集め、
その後も「Lotus Beauty Salon」「HOUSE SH」など
話題作を次々に世に出し、
今、最も勢いのある若手建築家ではないでしょうか。

どうかすると学生みたいに見える、若い中村さん。
でも物腰は柔らかくまなざし涼しく、
語る言葉には、確かな自負が感じられます。

その建築はコンセプチュアルであるうえ
彼自身の言葉もとても明快なので、
つい、話だけ聞いてわかった気になってしまいますが、

たぶん、実際にその場を体験してみないことには
本当の狙いと、その成果を測ることはできないでしょう。
もちろん建築はなんでもそうだけど、特に。

本人のスライド・トークによる作品解説中、
何度か繰り返された「柔らかい」「柔らかな」建築、
という表現が印象に残りました。

その「柔らかさ」とは、ただの形態表現ではなく
建築と身体、空間と知覚を結び合わせ、
新しい関係を生み出すための手法のようです。

今年も新しいプロジェクトが続々と完成予定。
楽しみです。

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金継ぎ

「きんつぎ」と読みます。

割れたりひびが入ったりした陶磁器を漆で修復し、
その上から金粉で化粧して、あえて傷跡を目立たせる、
日本古来の修復法です。

そこには、不作為の破損によって生じる
新しい「景色」を楽しむという、独特の感性があります。

この手法を用いて、世界各国で建築や日用品を直して歩く、
「修復と再生」というプロジェクトに取り組んでいるアーティストがいます。
もとみやかをるさん。

彼女のワークショップが横浜のBankART1929で開催されるというので、
覗きに行ってきました。

割れ物を持参して自分で金継ぎしてみるという
ワークショップだったのですが、
事前のリサーチ不足と時間不足により、実践はならず。
授業中ゆえ、話ができたのもほんの一言二言だけ。

もとみやさんが「金継ぎ」を知った契機は、
茶道にあったそうです。

傷さえも美に転じる発想。

しかし、ここまでの美学には至らずとも、
かつて日本には、
おのずからリユース・リサイクルの伝統がありました。

鍋が傷んだら鋳掛け(いかけ)、
茶碗が割れたら繕い(つくろい)、
裂けた着物は掛け接ぎ(かけはぎ)・・・。

障子の破れ目に、
桜花や紅葉のかたちに切り抜いた紙を貼り付けたり。

今、そんな伝統を
見直すべき時期にきている気がしてなりません。

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The Vehicle

「生活(住まい)にアートを!」は、私のテーマのひとつ。
(全然実践できてないけど。)

ぴったりなコンセプトで活動する
アーティストユニットに出会いました。

「芸術は家庭から」、The Vehicle
現在、OZONEのリビングデザインギャラリーで「A LDK」展
が開催されています(1/30まで)。

その作品はノスタルジックで、ちょっぴり(かなり?)シニカル。

70年代を彷彿する家電カバー「しらかば」もおもしろいけれど、
私が思わず笑ってしまったのは
「テレビリモコン置き」パトリックでした。

リモコンを預かって、ずっと座って待っていてくれる、
金髪のマネキン青年です。

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青菜の油揚げ包み ごぼうあんかけ

以前はそれほどでもなかったけれど、
おうち菜食を始めてから
欠かさず買うようになった食材。

それは、油揚げ。

野菜と穀物だけのメニューでは
なかなか満足感って得られないもので、
自然、タンパク質と油脂分を求めてしまうもの。
そういうとき、油揚げが便利です。

私がいちばんよくつくるのは
小松菜(らでぃっしゅぼーやから1年中届く)と
合わせての煮浸し。

水菜と一緒に、
はりはり鍋ふうにして食べてもおいしいです。

そこで、今回のレシピ。
「青菜の油揚げ包み ごぼうあんかけ」。

例によって、
カノウユミコさんの「菜菜ごはん」
載っていたものですが、

ゆでて・包んで・焼いて・あんをつくって・かける

という手数の多さに、
「めんどくさそう」という先入観を持っていましたが、
お正月のつまみにつくってみたら、案外簡単でした。

見た目も悪くないし、
焼いた油揚げのぱりぱりした食感もいい。
「ごぼうをハーブ的に使う」という方法も、
「目からウロコ」でした。

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やっと休肝日

「New Year's Resolution」は
いろいろありまして、
中でももっとも重要かつ困難なのが

「お酒を呑まない」。

といっても、「平日、ひとりでいるときは」という
限定付き。
・・・呑まない方がふつーだってば。(-.-#)

ちょっとくらい呑んだ方が原稿が進む、
というおじさま方もいるが、私はまったくだめ。
お酒が入ると、あとは何もできない。

ゆえに、お酒は私から時間を奪う
大敵なんであるσ(`´メ∂


と、自戒したのは暮れのこと。

お正月だし、誕生日だし、デートだし、初芝居だし、
とここまで言い訳に事欠く日はなく、

やっと本日、今年最初の休肝日(-。-;)。

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初芝居

初芝居は新橋演舞場にて。
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いのうえひでのり演出・市川染五郎主演の
「朧の森に棲む鬼」を見てきました。
染通な友人たちのおかげで
4列目中央という特等席!


劇団☆新感線×市川染五郎のコラボも5回目、
最初に見た「阿修羅城の瞳」(2000年)の印象が強烈だっただけに、
その後の作品は、どうしても二番煎じに見えてしまいがち。

今回のウリは、主演の染五郎が「悪役」だ、ってことで
登場シーンでは憎めない小悪党だったのが、
劇中、のし上がるに従って凄味を増していくのが見所です。
脚本も巧みで飽きさせません。ただ、笑いのキレはイマイチか。

同じ染五郎が三谷幸喜と組んだ、
昨年のPARCO歌舞伎がすごかったので、
どうしても点が辛くなってしまいますが、

切符代(一等12600円ナリ)で
お釣りがくるぐらいの価値はあります。

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満開

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ヒヤシンス。3日ほどでこんなに開きました。
近づくと甘い香りがします。

濃紫のヒヤシンスの花言葉は「悲哀」とか。
青なら「変わらない愛」。こっちを採用(独断)。

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ヒヤシンス

松もとれました。テンプレートも通常バージョンに復帰。

昨夜は恒例・大学の同級生との新年会でした。
病気や老眼ネタで盛り上がるお年頃(>_<)

一日遅れの誕生日祝いで、球根のヒヤシンスをもらいました。
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受け取ったときには硬い緑だったつぼみが、
早くも鮮やかな青紫にほころび始めています。

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compleanno

今年も誕生日が巡ってきました。
おめでとう>じぶん  σ(^^)

Img_1193_1


イタリア語の
誕生日=compleanno
はcompletare(完成する)anno(一年)を意味します。
また一年生き延びました、ってことかな?

年をとるごとに、どんどん楽観的になっていく私。
開き直ってくってことか?
これからの一年は、もっと楽しいことが待っているはず。

どうぞごひいきに(^-^)/

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2007年の年賀状

2007

今年の年賀状は、こんな感じ。

暮れに導入した「InDesignCS2.0」で作成したものです。

昨年は何かと投資を強いられました(>_<)

長年愛用のSOTECマシンがそろそろ疲れてきたところへ、
Mac miniの可愛さにふらふら誘われたのが始まり。
当然、ソフトも一から買い揃えなくてはなりませんでした。

それでも、当面はひとつのディスプレイとキーボードで
MacとWinを走らせていたのですが、
そのうちついにWinが力尽きてしまいました。

「ま、仕事はみんな Macに移行していたし・・・」と
楽観したのが間違い。

住所録のバックアップをとっていなかった・・・

と、いうことで話は「年賀状」に戻るのですが、
おかげで今年は不義理をしてしまった方も。
この場を借りて、ごめんなさいm(_ _)m。

住所録は鋭意更新中ですが(もちろん新しいソフトを買い直して)
年が明けて新たな問題に気付きました。


確定申告・・・・・

エクセルでつくっていた帳簿が水の泡です(T_T)。

これに懲りて、今年は大事なデータのバックアップ方法を
検討し直そうと思いました。

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Happy New Year!

あけましておめでとうございます。
お正月期間はテンプレートを華やかにしてみました。
いかがですか?

Img_11902007年のお正月は、サントリーホールで迎えました。
ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団のコンサート。

夜10時に始まって、年内にプログラムを終え、
カウントダウンして、新年にアンコール3曲、という構成。
もちろん締め括りは「ラデツキー行進曲」です。楽しかった!

次の機会は、ちゃんと正装していきたいものです。

その後、改めて赤坂氷川神社へ。
場所柄、国際色豊かな行列です。
私の前に並んでいたのはインド人とおぼしき一家。
ほかにも、白人も黒人も・・・。郷に入っては郷に従え!?

今年はおみくじもひいてみました。
結果は「吉」。
全般に、「焦るな、時機を待て」ってなご託宣で、
でもこれは、私がイメージする2007年にぴったりと言えます。
じっくり構えて、倦まずたゆまず歩みましょう。

みなさま、今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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