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柔らかな建築

外苑前プリズミック・ギャラリーで開催中の
中村拓志展(3/4まで)のオープニングに行ってきました。

「ランバン ブティック 銀座」の店舗デザインで一躍注目を集め、
その後も「Lotus Beauty Salon」「HOUSE SH」など
話題作を次々に世に出し、
今、最も勢いのある若手建築家ではないでしょうか。

どうかすると学生みたいに見える、若い中村さん。
でも物腰は柔らかくまなざし涼しく、
語る言葉には、確かな自負が感じられます。

その建築はコンセプチュアルであるうえ
彼自身の言葉もとても明快なので、
つい、話だけ聞いてわかった気になってしまいますが、

たぶん、実際にその場を体験してみないことには
本当の狙いと、その成果を測ることはできないでしょう。
もちろん建築はなんでもそうだけど、特に。

本人のスライド・トークによる作品解説中、
何度か繰り返された「柔らかい」「柔らかな」建築、
という表現が印象に残りました。

その「柔らかさ」とは、ただの形態表現ではなく
建築と身体、空間と知覚を結び合わせ、
新しい関係を生み出すための手法のようです。

今年も新しいプロジェクトが続々と完成予定。
楽しみです。

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