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マリー・アントワネット

ソフィア・コッポラのマリー・アントワネット

男女で評価の分かれる映画、ではないかと思います。
そもそも、観客に男性が少ない。

映画は徹底してヒロイン・マリーの立場から描かれており、
女性ならばたやすく感情移入できるのでは。

「お局さま」とのやりとりや
子どもができないことを責められて苦しむ姿、
うさばらしに「お買い物」に走っちゃうところとか。
スケールは違っても、「わかるわかる」と思うはず。

画面いっぱいに溢れかえる愛らしく華やかな色彩、
テンポよく展開する絵画のようなシーン、
バックグラウンドに流れるポップな音楽。
それだけでも十分に楽しめます。

他方で、その斬新で豪奢な演出とは裏腹に、
マリー、そして夫・ルイ16世のキャラクターは
周囲の期待に懸命に応えようとする
従順でけなげな若者に描かれ、いとおしくて、哀しい。

彼らの目に映る「周囲」はあまりに狭かった。
映像は宮廷を出ることなく、破局は唐突に訪れますが、
マリーにとっては、ほんとにそんな感じだったかも。

と、言うことで、「女性には」、おすすめ。
男性には・・・ぜひ感想聞いてみたいです。

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