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「EXE」vol.07

2月20日、7号目の「EXE」が出ました。
ついに2年目に突入! パチパチパチ\(^O^)/ 


アートの連載は、ちょっと目先を変えて、
建築空間とのマッチングに力を入れるオリエ・ギャラリーへ。

むかあし、NIKKEI NETで取材させていただいた
画家の髙津奈巳さんと久しぶりにお目に掛かりました

髙津さんの絵の特徴は、その色合いの、なんともいえない美しさ。
Webや印刷では正確に再現できないので、
ぜひ実物に接していただきたい。

ご本人が、住空間を意識して描く、とおっしゃるとおり、
目に心にやさしく、誰にも受け入れられやすい作品だと思います。
ちょっと張り込みたいときの、結婚祝いや新築祝いにもおすすめです。


巻頭の実例では、
プライム・西島正樹さんの「さざなみの家」と、
AMO・篠崎好明さんの事例を取材。

記事タイトルは「自分だけの時間を愉しむ」となってますが、
企画をすすめるうえで意識したのは「音楽」です。

西島さんのほうは、ばりばりのロック!&ジャズ。
建て主さんがほぼ同世代なので、
そのコレクションには、懐かしいレコードやCDが並んでいました。

篠崎さんのほうは、クラシック、&ジャズ。
アンティークの真空管アンプが奏でる音は臨場感に溢れて、
まるでそこに演奏者がいるような、温もりが感じられました。


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2006年の全国マンション化率

不動産情報会社「東京カンテイ」の発表によれば、
2006年の「全国マンション化率」は
10.35%に拡大したそうです(2005年は10.19%)。

「マンション化率」とは、世帯数に占める
分譲マンション戸数の割合のこと。

つまり、全国の家庭の約1割が、
マンションを買って住んでいる、ということですね。

同時に、この調査では都道府県別と政令指定都市の
ランキングも発表されています。

都道府県別の1位はなんといっても東京都で、22.32%。
全国平均の倍以上です。次いで、神奈川の20.49%。

近畿では、兵庫県(17.39%)が
大阪府(16.34%)を押さえています。

名古屋を抱える愛知県は、比較的低くて10.77%。
独断ですが、東海地方は戸建て志向が強い印象がありますしね。


このへんまでは納得の数字ですが、
意外だったのは政令指定都市のランキング。

東京23区(26.06%)は3位に過ぎず、
2位横浜市(26.13%)を押さえてトップに立ったのは、
なんと福岡市で、27.36%。

土地が少ないのか中心地志向なのか、
ドライで地べたにこだわりがないのか、新しもの好きなのか。
その全部、のような気もする。

福岡ご出身のそこのあなた、ご意見お聞かせくださいませ。

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「日経アーキテクチュア」2007年2月12日号

前回、「立ち読みしてね」と書いたばかりなのに、
これは店頭には置いてない雑誌、日経アーキテクチュア

巻頭の連載、「close up 住宅」で、
SOCIUS・岩間隆司さんの「コトノハ舎」を取材しました。

特別、目を驚かすところがあるわけではない、
シンプルそのものの端正な箱形の住宅ですが、

中に入って驚かされるのは、
ワンフロア8坪に満たない小さな建物の中に、
成人した息子さんを含む家族3人の生活空間と
コピーライターのご主人の仕事場が
過不足なく納められていること。

延べ床面積にして73.7平米は、
ファミリータイプのマンションにしても
大きい方とはいえないでしょう。

それなのに、明るくて気持ちいいのは
トップライトとスリットを多用した開口部と
そこから採り入れた光を家中に行き渡らせる工夫。

小さいけれど狭くない、
居心地のいいお住まいでした。

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それでもボクはやってない

観てからずいぶん時間が経ってしまいました。
でもまだ上映中ですよね、
周防正行監督、11年ぶりの新作という
「それでもボクはやってない」

周防監督、公開当初はテレビに出まくって
いろいろ語っておられましたし、
映画のテーマやストーリーについてはここでは触れません。

この映画の収穫は、なんといっても
主演の加瀬亮クン(と、呼びたくなる感じ)のリアルな演技。
「迫真」と表現すると印象が変わってしまうのだけど、
なんというか、確かにそこに、
その役の人物が生きている感じがしました。

あとで、「硫黄島からの手紙」の元憲兵役だったと気づき、
びっくりしちゃった。

ほかのキャストもそれぞれにいいのですが、
瀬戸朝香はハマリ役だけに「やっぱり瀬戸朝香」。
「サービス」なのか、竹中直人が顔を出すシーンも、
そこだけ映画のリアルな雰囲気を、ちょっぴり壊してしまった感あり。

役所広司・・・
役所広司が登場した時点で、みんなが予想するような役回り、
とでも言えば、わかっていただけるかな?
このところ、ちょっと役柄が偏ってきてはいないでしょうか。

ちなみに、近ごろ役所広司のプロフィルからは
「失楽園」が消去されている模様。
トヨエツには、そっちに行って欲しくないな(笑)。

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「新しい住まいの設計」2007年3月号

このブログは「業務日誌」だというのに、
このところ、仕事の話から遠ざかってしまってました。

今年からは、カテゴリ「業務月報」のスタイルを変えようと思います。
「今年から」ったって、もう2カ月過ぎましたけど・・・。

やっぱり、仕事が世に出るたびにお知らせしなくっちゃ。
・・・ったって、この号はもう店頭から消えてしまいました。反省。


で、2007年1月21日発売、「新しい住まいの設計」3月号。

特集テーマは「30代の家、50代からの家」。
私が担当したのは「30代の家」2件。トシが近いしね・・・(*^^)v

田井幹夫さん設計の酒井邸、そして矢敷潤さん設計の古村邸。

ひさしぶりにお会いした田井さんは、
フランス・オルレアンの「アーキラボ」帰りで(去年の話)、
話が弾みました。
建て主の酒井さんは、本当にすてきなご家族。
しかも写真映えして、雑誌的にもありがたかったです。

矢敷さんは、独立後まだ日の浅い、新進気鋭。
インテリっぽい雰囲気を漂わせつつ(事実インテリですよね)、
人当たりは柔らかく温かく、
取材の応対にも真摯な姿勢が印象に残りました。

建て主・古村さん夫妻は、
「たまたま分譲マンションの抽選に外れた」ことをきっかけに、
自らの住まいについて考え直し、
「土地購入→建築家と一軒家をつくる」
という結論にたどりついたそう。
いろいろ示唆に富むお話をしてくださいました。


さて、今後は、「サイトアップ!」「好評発売中!」の
お仕事を順次ご報告していくつもり。
立ち読みしてね。
できれば買ってね〜〜 m(__)m !

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仮名手本忠臣蔵

2週間のご無沙汰でした。

「鬼の霍乱」というのも大げさですが、
ひさしぶりに風邪にやられてしまいました。
この暖冬に、なんという間抜けでしょうか。

これまた大げさですが、
「自分の体が自分の思い通りにならないもどかしさ」を
痛感しました。健康を過信してはいけませんね。
みなさまもお気を付けください。

と、いいつつ、まるっきり休んでいたわけでもありません。
仕事も、
遊びも。

日曜の夜は「株主優待券」のご相伴で歌舞伎座へ。
ニッパチ対策なのか、微妙に季節外れの演目、
「仮名手本忠臣蔵」の昼夜通しです。

夜の部は、五段目の「山崎街道鉄砲渡しの場」から始まって
六段目の「勘平腹切り」、七段目の「一力茶屋」、
そして十一段目、「炭部屋本懐」まで。
どれもよく出る場で、もう何回観たかなあ・・・という感じですが、

菊五郎の勘平、玉三郎のお軽、吉右衛門の由良之助は
ワタクシ的にはベストな配役。
そのうえ、七段目の寺岡平右衛門に仁左衛門と、
まったく隙がありません!

いつぞや観たときは、菊五郎の勘平の腹切りにふるえたものですが、
今回は、七段目の玉三郎のお軽が印象的でした。

玉三郎のお軽も何度も観ているはずですが、
七段目では、かつてよりお軽の稚気が強調されているようで、
可愛さが募る一方、すこーし、くどくも感じられました。

とはいえ、繰り返しになりますが、今回の配役は
ビジュアル的にも演技も申し分なし。

「忠臣蔵」観るならぜひものです!

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国立新美術館開館記念展

黒川紀章設計の「国立新美術館」に行ってきました。

自らはコレクションを持たない
「ハコ貸し」専門館とのことで、
巨大な建物の中にいくつもの展示室が並ぶ構成は
美術館というより見本市会場みたいです。

その開館記念展は、
日本中の美術館から作品を借り集め
だだっぴろい展示室を埋めることが、
まず大命題だったのでは、と推測されます。

タイトルは、
「20世紀美術探検
ーアーティストたちの三つの冒険物語ー」
と、
これだけではなんのことだかよくわかりませんが、
会場案内をよく読むと、

「物質の時代」と言われた20世紀、
アートは「物」とどのように対峙したか、

ということのようです。

このテーマを考えた人は、すごい。

静物画からプロダクトまで、
なんだって取り込めちゃいます。

作品数500点以上、ってことで、
2時間かけても1点当たり14.4秒
という計算をしたのは同行の友人。

14秒ってけっこう長いよ、と思いましたが、
2時間半みてもやっぱり足りなかった。

とくに最後の「第三部」現代作家六人の新作・近作は
もっとじっくり見たかった・・・と思います。
これはもう、21世紀。

やっぱり、アートはcontemporaryが一番おもしろい!
ということを再認識しました。

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ドリームガールズ

2月17日公開の「ドリームガールズ」
友人の役得に便乗して試写会に行ってきました。

タイトル通り、テーマはずばり「夢」。

登場人物それぞれの夢へのアプローチの仕方、
その過程で得るもの失うもの・・・
「夢をめぐる諸相」といったところでしょうか。

近ごろ日本も何やら「夢」ブームだし、
邦画もがんばっているようですが、
こんなふうに「夢」を真正面から取り上げる映画は
日本人にはなかなかつくれない気がする・・・。

音楽も衣装もロケ&セットもすばらしく、
久々にハリウッドの本領を見た感じです。

キャストの、物語が進むにつれて
顔つきさえ変わっていく演技も見物。

中でも、ヒロイン・ディーナを演じる
ビヨンセの変貌ぶりがすごいです。

最初は「どれがビヨンセ?」と
思っちゃうぐらい存在感を消していたのが、
中盤以降、サイボーグっぽい美女に変身し、
ラストシーンではまた、がらりと違う顔を見せます。

そのルックスの変化が、
ディーナの内面のどんな変化を表しているかは・・・
見てのお楽しみ、ということで。

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2006年の住宅着工戸数

国土交通省から、
平成18年の新設住宅着工戸数が発表されました。
総数129万391戸、前年比4.4%増で、4年連続の増加です。
持家・貸家・分譲住宅、揃って増えたのは久しぶり。

持家が「3年ぶりの増加」(35万8519戸)ですが、
こまかく見れば、「去年よりは増えた」ものの
一昨年の水準(36万9852戸)には達していません。

分譲住宅の内訳でも、マンションは前年比4.0%増だけれど
一戸建ては0.3%増と「微増」に留まっています。

総数の牽引役となっているのは、実は貸家で、
前年比7.8%増、実に6年連続の増加。
54万3463戸という数字は、
総数が140万戸近かった1997年(平成9年)時点の
貸家着工戸数(53万1220戸)を上回っています。

もしかして、REIT効果だったりするのかしらん。

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千葉学展@ギャラリー間

正直なところ、建築家の展覧会は、
そんなにたくさん見ていません。

実物が展示してあるワケじゃないし、、、
模型やパネルは、プロや学生には面白いでしょうけれど、
私のような門前の小僧には、あんまり・・・。
つい、億劫になってしまいます。

よって、ほかの展覧会と比較しての感想ではないことを
前置きしておかなければなりません。

現在、「ギャラリー間」で開催中の千葉学展(2/17まで)。

「そこにしかない形式」という副題がついています。
建築とは、そのひとつひとつが
唯一無二の環境、条件において生み出されるもの、
そこでしか成り立たないルールを探るものだ、
というコンセプトが、最初に提示されます。

そのため、模型は周辺の環境も併せて表現した、
比較的大がかりなものです。

多くは鑑賞者の視線に合わせて持ち上げられており、
鑑賞者は模型の敷地の中に分け入るようにして
見学できるようになっています。

模型の配置も、「ギャラ間」を知り尽くした
千葉さんならでは、と思える巧みな構成。

未完のプロジェクトも含まれているため、
補足の展示写真パネルは敷地環境を示すのみ、
実際の建物が示されていないのも潔いです。
千葉さん自身が企画に携わられた、一昨年の
「日本の現代住宅1985-2005」展を思い起こしました。

論旨が明快で、しかも、私などでも楽しめる展示。

もっとも、千葉さんクラスの建築家でなければ、
ここまで思い切ってテーマを絞り込むのは難しいかも、
とも思ったことでした。

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