国立新美術館開館記念展
黒川紀章設計の「国立新美術館」に行ってきました。
自らはコレクションを持たない
「ハコ貸し」専門館とのことで、
巨大な建物の中にいくつもの展示室が並ぶ構成は
美術館というより見本市会場みたいです。
その開館記念展は、
日本中の美術館から作品を借り集め
だだっぴろい展示室を埋めることが、
まず大命題だったのでは、と推測されます。
タイトルは、
「20世紀美術探検
ーアーティストたちの三つの冒険物語ー」
と、
これだけではなんのことだかよくわかりませんが、
会場案内をよく読むと、
「物質の時代」と言われた20世紀、
アートは「物」とどのように対峙したか、
ということのようです。
このテーマを考えた人は、すごい。
静物画からプロダクトまで、
なんだって取り込めちゃいます。
作品数500点以上、ってことで、
2時間かけても1点当たり14.4秒
という計算をしたのは同行の友人。
14秒ってけっこう長いよ、と思いましたが、
2時間半みてもやっぱり足りなかった。
とくに最後の「第三部」現代作家六人の新作・近作は
もっとじっくり見たかった・・・と思います。
これはもう、21世紀。
やっぱり、アートはcontemporaryが一番おもしろい!
ということを再認識しました。
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