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「住めば住むほど得する住宅」(「ニューズウィーク日本版」2007年3月14日号)

表紙にでかでかと「得する住宅」とありますが、
期待させるわりには、正直言って物足りない記事でした。

見開きの扉を含めても、わずか7ページの記事に、
いろんなネタを詰め込みすぎて、
論点があっちにいったり、こっちにいったり。
もったいない。

記事の主旨は、
建物の耐久性を高め、検査体制を整えて、
(欧米のように!)住宅の寿命、資産価値を伸ばせ、
ということのようだけれど、

たとえば途中、「デザイナーズ住宅」の話題に寄り道して、
「デザイン性が高いほど耐震性に劣る」
と言わんばかりの単純すぎる言説は、どうかと思う。

諸外国(といっても、アメリカ、イギリス、ドイツね)
の住宅文化・制度に学ぶ点がたくさんあることに
まったく異存はありませんが、

地震と火事の国土、木と紙の文化に生きてきた日本人と、
彼の国々とでは歴史が違いすぎる。

そもそも今の東京の住宅文化は、
焼け跡からせいぜい60年でつくられたもの。
「築150年近い建物を大切にする」「ロンドンの賢明さ」を見よ!
みたいな言い方されちゃうと
「単純に比べるな」と反論したくなってしまいました。

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