「バブルに沸く美術市場」(「クーリエ・ジャポン」2007年3月15日号)
創刊時には期待したものの、
どうも惹かれる特集がなく、
これまでほとんど買ってなかった「クーリエ・ジャポン」。
最新号はアート市場特集だったので、迷わず購入しました。
現代アートに関する海外メディアの記事が5本。
中でも、世界的なマーケットの過熱ぶりを伝えてくれるのが、
冒頭の「フィナンシャル・タイムズ(UK)」の記事です。
株式市場と比較したり、価格操作の手口を予想したりと、
さすが経済紙。
記事は、07年も「(美術)ブームはさらに加速し、
かつてない規模になるでしょう」という
ディーラーの言葉で結ばれています。
アートにとって、マーケットが活性化するのは
基本的にはいいことだろうけど、
「アーティストではなく、
マーケットが主導権を握るようになっては、
おもしろいアートが生まれにくい」
と語ったギャラリストもいました。
難しいところですねえ。
国内でも、アート市場は急成長中。
1月に神楽坂のアグネスホテルで行われたフェア
「アート@アグネス」は、プレオープンでもすごい熱気でしたし、
4月にはまた、アートフェア東京も開催予定。
今までなかった、コンテンポラリー専門のオークションにも、
今年に入って2社が取り組んでいます。
「美術手帖」の最新号もアートマーケット特集。
これが一過性のブームに終わることなく、
成熟したマーケットが育つといいですね。
私もひとつ、買おうかな!
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