「首都圏における価格別・購入可能な住宅の平均像」 by 東日本レインズ
東日本レインズ((財)東日本不動産流通機構)から
おもしろいデータが発表されました。
副題にいわく、
「○千円で購入できるのはどんな住宅?」
2006年12月末時点の登録物件情報に基づいたデータで、
対象は東京・埼玉・千葉・神奈川の4都県です。
首都圏全体の平均はいろんなところで引用されるでしょうし、
私としては都区部に注目したいところ。
1000万円で買える都区部の物件は、
築23.2年、専有面積24.4平米の中古マンション。
新築ならば14平米ってところだそうです。
倍の2000万円出すと、
中古マンションの平均築年数は19.1平米とやや新しくなるものの、
広さは44.9平米で、倍、とまではいきません。
でも、新築の28平米に比べれば、1.6倍の広さ。
3000万円では、
築16.3年・専有面積57.4平米の中古マンション、
新築42平米より一部屋ちょっと広いカンジでしょうか。
さらに、土地66.6平米・建物77.5平米、築21.8年の中古戸建ても。
新築戸建てもあって、土地60.9平米・建物75.1平米。
4000万円になると、
築13.4年・専有面積66.1平米の中古マンションが買えて、
戸建ては中古・新築とも3000万円の物件に比べ
土地が10平米、建物が13〜15平米ほど広くなります。
5000万円の物件は都区部に集中していて
築11.2年・専有面積74.8平米と
中古マンションもファミリータイプに。
このへんだと、新築マンションも69.9平米で、
中古が築浅だからか、面積の差も小さくなるようです。
都区部といっても、
立地による価格差はかなり大きいでしょうから、
平均値にどのぐらいリアリティがあるのかは難しいところ。
レインズ自身は
首都圏各地域の中古・新築・戸建て・マンションを横断的に見ることで
「購入する住宅の選択肢を幅広く捉え」
てほしいとしていますが・・・
このデータをどう役立てられるか、
ちょっと考えてみたいと思っています。
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