「日本美術が笑う」&「笑い展」@森美術館
森美術館で、GWまで開催中の「2本立て」展覧会。
おすすめです。楽しいです。
1本目「日本美術が笑う」は、展示ケースを
建築家・千葉学さんが担当。
ところどころに「窓」があって、
向こうの展示風景が垣間見える構成が千葉さんらしい。
出品作品は、土偶や埴輪から円空、若沖まで多彩です。
なかでも、絵巻や屏風の展示は
世界に冠たる日本のコミック文化の源流を見る思いでした。
絵巻の時間の流れ方、文字と絵を組み合わせる手法、
平面的なのに躍動的な輪郭線・・・。
映像を使って絵巻全体を流して見せる展示も親切です。
2本目は、「笑い展」。
副題に“現代アートにみる「おかしみ」の事情”とあります。
日本美術の素朴で自然な「笑い」に接したあとで
現代アートを見ると、どうしても
思想性や作為が鼻につく側面もあるけれど、
世界各国からのアーティスト約50人、作品数約200点、
そのどれに共感し「笑える」か、
見る側の意識も試されます。
同時開催(同じ入場券で見られる)の
ジョン・ウッド&ポール・ハリソンのミニ個展も秀逸。
ごくシンプルな映像なのに、なぜか目が離せない。
やっぱり「くすり」と笑いを誘う。
小さな会場が、
ついつい引き込まれてしまった人たちで混み合っていました。
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