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情報整理ふたたび

今年もまもなく半分が過ぎようとしています。
そろそろ次の企画を立てたいと焦っているところ。

それなのに、新しいテーマに取り組むたびに、
資料探しに追われる私・・・。

もう少し、システマチックに情報収集・整理をしたい!


たとえば、先般まとまった、国交省の住宅動向調査報告

去年まではいちいちプリントアウトしていたのですが、
年々膨大になっていく。

住宅関係の、あらゆるジャンルにまたがる調査なので、
どれかひとつのテーマにファイルすることができません。
紙資料ではストック場所にも困るし、あとで探し出すのも面倒。

かといって、ダウンロードしただけでは検索が面倒だし、
第一、長期保存したい資料なので、
パソコンを換えるたびにデータを移すのかというと・・・


やっぱり、Webで見つけた情報は、なるべくWeb上で管理したい。
もう少し意識的にフローをつくりたいところです。


そこで・・・

1)まず、毎日ライブドアリーダーで、目に付いた記事にピンをつける。

2)時間のあるとき、ピンのリストを出力して、
とっておきたいデータの一次情報ページをたぐる。

3)該当のページをはてなブックマークに登録。

クロスレファレンスができるよう、以下のタグを付けておく。

1:発表年(お役所情報の場合は年度も)
2:発表月
3:発表主体
4:大分類(住宅とかアートとか)
5:キーワード(リフォームとかマンションとか費用とか市場調査とか)


これで・・・うまくいかないかな?


さらにもうひとつ、困っているのは資料本の整理。

うちは狭くて本棚のスペースが限られているので、
テーマごとにファイルボックスにつっこんでいます。
版型がばらばらな本もまとめておけるし、
必要なボックスだけ手元に出せばいいので使い勝手もそこそこ。

でも、どのボックスにどの本が入っているか、
個別の情報を確認するには
一冊ごとに引っ張り出さなくてはならないのが難点です。

とはいえ、ボックスに本のリストを書き出すのも面倒だし・・・。


そこで、さっき思い付いたのは
Googleノートブックを使ってリストをつくる方法。

各ノートブックをジャンル別の大分類に、
「セクション」を各ファイルボックスに割り当て、
ボックスに入っている本のタイトルをアマゾンのリンクとして貼り付ける。

・・・ちょっと手間はかかるけど、
本の整理と同時進行で少しずつやっていけば案外うまくいくかも!?


しばらく試してみたいと思います!

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「新しい住まいの設計」2007年8月号

「新しい住まいの設計」最新号の特集は、
アウトドアリビングです。


家を建てて、南面の掃き出し窓にウッドデッキを設置。
そこにテーブルセットとパラソルを置いて
バーベキューセットを買って・・・

なんて定型がありますが、
実際には、あまり使われていないでは・・・と思います。

室内外に段差があるだけでも、出入りってけっこう億劫なもの。
履き物を取り出したり片付けたりするのも面倒です。

実際にデッキに出ないまでも、
それを部屋の中から見たとき、
視覚的な広がりを生む効果があればまだしもですが、
デッキに面した窓に
常にレースのカーテンがひいてあるようでは意味がない。

とはいっても、街中だとどこかしらから人目があるから、
開け放しておける環境のほうが珍しいと思います。


室内との関連が十分に考えられていること。
スムーズに出入りできる工夫があること。
人目を気にせず過ごせること。

以上が「アウトドアリビング」の必須条件でしょうか。


今回私が取材した家は、
もちろんどちらもこの条件を満たしています。

峠一雄さん設計の丹羽邸は、
大阪府南部の密集地に建っているのですが、
デッキはフェンスに囲まれた中庭。

引き戸を開け放てば
ダイニングと「続き間」のように使えるのがミソです。

図面を見たときは、
「建物の北側に庭があるなんて珍しいな」と思いましたが、
実際に訪れてみると、適度に日陰ができて居心地がいいし、
室内から見たとき逆光にならないので眺めとしてもきれい。

北向きの庭、かなりいいかも。


佐藤浩平さん設計の小森邸は、
目の前が古墳! という絶好のロケーション。
とはいえ前面道路はけっこう交通量が多いのです。

うまいな〜、と思ったのは、
建物自体を高くして、道路面にデッキを設ける配置。

室内に対しては目隠しになるし、
デッキの上に立つと通行人を見下ろす感じで
向こうからの視線はあまり気になりません。

このデッキは玄関へのアプローチもかねていて、
家中いろんなところから出入りできる。
動線として便利なので、
必然的によく使うことになるだろうと思います。

ありそうでいて、
これまで見たことのないプランでした。

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Web情報の整理、どうしていますか?

情報収集の大半をWebに頼るようになってから、
もうどのぐらい経つでしょうか。

フリーランスで仕事をする私にとって、
Webの発展がどれほどありがたいか、言葉に尽くせません。

お役所の記者発表資料も調査資料も、
付き合いのない会社のプレスリリースもIR情報も
リアルタイムでWeb上に公開されて、簡単に検索・閲覧できちゃう。

一昔前は、これだけの情報を集めるのに
足を運んだり電話をかけて頼んだりと、
どれほどの時間と労力(時にお金も)がかかったことでしょうか・・・。

しかし、情報が簡単に手に入るとなると、
今度はとりこぼしに不安を感じちゃうし、
かといって手当たり次第にダウンロードしても、
ファイルの山に埋もれちゃう。

みなさんは、Web情報の整理、どうしていますか?


近ごろ私が心がけているのは、

Webで見つけた情報は、なるべくWeb上で管理する

ということです。


目下のところ、私のお気に入りのツールは、こんな感じ。

定期的にチェックする、住宅・不動産・建築関係のニュースブログには
Web上で使えるRSSリーダー、ライブドアリーダーを利用しています。
未読がたまってもさくさく読めるし、
あとでじっくり読むための付箋のような機能「ピン」も便利です。
携帯とも連動しているので、移動中でも読める。
私はあんまり使いませんが。

ネットサーフィンしていて、特定のページを「保存しておきたい」と思ったら、
ソーシャルブックマーク、はてなブックマークに登録。
ブラウザに埋め込んだボタンで一発登録できるのも便利だし、
いくつでもタグが付けられるので、クロスレファレンスが可能です。

また、新聞社サイトの記事のように、パーマリンクのないものや、
ページの一部だけ保存しておきたいものは、Googleノートブックにスクラップ。

これ、アドオンがブラウザに組み込めて、
いろいろ使い道がありそうなツールなんですが、私はまだ模索中。
上手な使い方があったら、誰か教えてください。

ほか、保存するほどでもないけど、あとでじっくり読みたい、
と思ったページがあったら、ブラウザに埋め込んだボタン
あとで読むをクリック。
Webページまるごと自分宛にメールで送っておいてくれるサービスです。

さて、いろいろ試しながら、
未整理のままほったらかしてあるのが基本中の基本、
ブラウザの「ブックマーク」。
そろそろちゃんと整理しないと・・・(-。-;)

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「歌舞伎鑑賞教室」@国立劇場

高校生とご年配の観客に挟まれて
国立劇場の「歌舞伎鑑賞教室」に参加して参りました。

演目は、「引き窓」(双蝶々曲輪日記)、
上演に先立って解説役を務めるのは
当年とって28歳(のはず)の板東亀寿クン。
女子高生の注目を一身に集める役得です。

「花道」「定式幕」「見得」など超・基本用語の紹介に始まって、
「引き窓」の登場人物の相関関係(かなり複雑)を説明、
さらに、この幕に入る直前の場面を演じて見せてくれます。


「引き窓」を観るのは初めてじゃないけど、
複雑なストーリーをちゃんと理解したのは初めてかも(^^ゞ

通常、歌舞伎は「3〜4本立て」。
全部に集中できるわけはなく、
たまにはひと幕、じっくり堪能するのもいいなあ、と思いました。
「歌舞伎鑑賞教室」、侮りがたし。


とはいえ、高校生向けの演し物として
「引き窓」はいかがなものでしょうか。

歌舞伎の演目の中でも
台詞が難しい部類に入ると思うし、装置も衣装もお地味。

そのうえテーマは「義理人情」。
登場人物の誰もが他人のためを思うお話で、
まさか「徳目」として選んだわけでもなかろうけれど、
冷静に考えれば、現代人には理解しづらいところもある。
まして高校生にわかるのかな?

上演開始数十分で、
高校生たちの半分ぐらいがいっせいに船を漕ぎ始めたのが、
可愛いといえば可愛かったけど。

これっきり、
歌舞伎に興味を失ってしまわなければいいが、
と、
祈ってしまったことでした。

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若冲展@京都・相国寺

すでに終わってしまった展覧会の話で恐縮ですが、
京都・相国寺の承天閣美術館で開催された、「若冲展」について少し。

東京では大きく扱われていませんでしたが、
関西では話題を集めていたらしく、
連日入場制限が行われるほどの大入りだったそうです。
若冲ブームもここに極まった感じですね。

私は月曜の午前中に行ったので、すんなり入場はできたのですが、
今回の目玉、「釈迦三尊像」+「動植綵絵」の展示室は、
ガラスケースに十重二十重に人が張り付く大盛況。

時間帯のせいか観客は中高年が多く、平均身長が低いので(笑)
背後からでも覗けなくはないのですが、

30幅揃いの「動植綵絵」は、
どれも上から下まで緻密に描き込まれていて、ものすごい情報量。
それなのに、1点1点じっくり見ることはおろか、
1点の全容を視界に入れることさえ難しいような状況でした。

旅先ゆえ重たい図録を買う気にもなれず、
「絵はがき」で我慢しました・・・(;_;)。


さて、極彩色で描かれた「動植綵絵」。
若冲が「釈迦三尊像」と一緒に相国寺に寄贈したというからには
「山川草木悉皆成仏」を意味しているのでしょうか。

確かに、花鳥はもちろん蝶々や魚類、
たこや貝類までが描かれているのですが
なぜか「動物」は見当たらない。
若冲は犬や猿はもちろん、ゾウや虎も描いていたと思うけど・・・

代わりに目に付くのは、若冲お得意の「鳥類」です。

「鶏」に言及する向きが多いようですが、
私が好きなのは、なんといっても妖艶きわまる「白鳳」。

この色っぽい鳥のイメージ、どこかで見たと思ったら、
手塚治虫の「火の鳥」に一脈通じているのでした(これが言いたかった)。

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