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若冲展@京都・相国寺

すでに終わってしまった展覧会の話で恐縮ですが、
京都・相国寺の承天閣美術館で開催された、「若冲展」について少し。

東京では大きく扱われていませんでしたが、
関西では話題を集めていたらしく、
連日入場制限が行われるほどの大入りだったそうです。
若冲ブームもここに極まった感じですね。

私は月曜の午前中に行ったので、すんなり入場はできたのですが、
今回の目玉、「釈迦三尊像」+「動植綵絵」の展示室は、
ガラスケースに十重二十重に人が張り付く大盛況。

時間帯のせいか観客は中高年が多く、平均身長が低いので(笑)
背後からでも覗けなくはないのですが、

30幅揃いの「動植綵絵」は、
どれも上から下まで緻密に描き込まれていて、ものすごい情報量。
それなのに、1点1点じっくり見ることはおろか、
1点の全容を視界に入れることさえ難しいような状況でした。

旅先ゆえ重たい図録を買う気にもなれず、
「絵はがき」で我慢しました・・・(;_;)。


さて、極彩色で描かれた「動植綵絵」。
若冲が「釈迦三尊像」と一緒に相国寺に寄贈したというからには
「山川草木悉皆成仏」を意味しているのでしょうか。

確かに、花鳥はもちろん蝶々や魚類、
たこや貝類までが描かれているのですが
なぜか「動物」は見当たらない。
若冲は犬や猿はもちろん、ゾウや虎も描いていたと思うけど・・・

代わりに目に付くのは、若冲お得意の「鳥類」です。

「鶏」に言及する向きが多いようですが、
私が好きなのは、なんといっても妖艶きわまる「白鳳」。

この色っぽい鳥のイメージ、どこかで見たと思ったら、
手塚治虫の「火の鳥」に一脈通じているのでした(これが言いたかった)。

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