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「新しい住まいの設計」2007年8月号

「新しい住まいの設計」最新号の特集は、
アウトドアリビングです。


家を建てて、南面の掃き出し窓にウッドデッキを設置。
そこにテーブルセットとパラソルを置いて
バーベキューセットを買って・・・

なんて定型がありますが、
実際には、あまり使われていないでは・・・と思います。

室内外に段差があるだけでも、出入りってけっこう億劫なもの。
履き物を取り出したり片付けたりするのも面倒です。

実際にデッキに出ないまでも、
それを部屋の中から見たとき、
視覚的な広がりを生む効果があればまだしもですが、
デッキに面した窓に
常にレースのカーテンがひいてあるようでは意味がない。

とはいっても、街中だとどこかしらから人目があるから、
開け放しておける環境のほうが珍しいと思います。


室内との関連が十分に考えられていること。
スムーズに出入りできる工夫があること。
人目を気にせず過ごせること。

以上が「アウトドアリビング」の必須条件でしょうか。


今回私が取材した家は、
もちろんどちらもこの条件を満たしています。

峠一雄さん設計の丹羽邸は、
大阪府南部の密集地に建っているのですが、
デッキはフェンスに囲まれた中庭。

引き戸を開け放てば
ダイニングと「続き間」のように使えるのがミソです。

図面を見たときは、
「建物の北側に庭があるなんて珍しいな」と思いましたが、
実際に訪れてみると、適度に日陰ができて居心地がいいし、
室内から見たとき逆光にならないので眺めとしてもきれい。

北向きの庭、かなりいいかも。


佐藤浩平さん設計の小森邸は、
目の前が古墳! という絶好のロケーション。
とはいえ前面道路はけっこう交通量が多いのです。

うまいな〜、と思ったのは、
建物自体を高くして、道路面にデッキを設ける配置。

室内に対しては目隠しになるし、
デッキの上に立つと通行人を見下ろす感じで
向こうからの視線はあまり気になりません。

このデッキは玄関へのアプローチもかねていて、
家中いろんなところから出入りできる。
動線として便利なので、
必然的によく使うことになるだろうと思います。

ありそうでいて、
これまで見たことのないプランでした。

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