「ロマンス」@世田谷パブリックシアター
こまつ座&シス・カンパニーの「ロマンス」。
井上ひさしによるチェーホフの評伝劇です。
井上ひさしにもチェーホフにも、さほど深い関心はないのに、
なぜこのお芝居を観に行こうと思い立ったかというと、
それは、役者陣が魅力的だったからです。
大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久・・・。
男性4人が主役チェーホフの少年時代から老年期までを交替で演じ、
大竹しのぶがチェーホフの妻、松たか子がチェーホフの妹と、
全員が主役を演じつつ、なおかつ脇役もこなす贅沢な配役。
・・・で、
井上ひさしにもチェーホフにも関心が深くない者にとって、
見どころは役者陣の演技に尽きました。
決して脚本が悪いという意味ではなく、
もしも井上ひさしやチェーホフの作品をよく知っていれば、
きっともっと深く理解できただろうになあ、ということ。
もちろん、予備知識なしでも十分楽しめました。