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スキン+ボーンズ@国立新美術館

スキン+ボーンズ。


骨と皮・・・じゃなくて表層と構造、というほどの意味でしょうか?

そういえば、最近、建築家はよく「スキン」という言葉を使いますね。
「ボーンズ」のほうは耳慣れないけれど・・・。

1980年代以降の建築とファッションをパラレルに見せるユニークな展示。
もとはロサンゼルス現代美術館(MOCA)の企画だそうです。

2つのジャンルの共通概念、
「アイデンティティ」「シェルター」「創造的なプロセス」に始まり、
形態を生み出す「幾何学」「ヴォリュームの構築」、
構成の技法として「スキンの構造化」「構築/脱構築/再構築」
「ドレープをつくる・畳む・吊る・はりだす・包む・
プリーツをつける・プリントする・織る」。
そして締め括りに「両者の融合」、

というテーマに沿って、建築とファッションを対比させます。

もっとも、両ジャンルに共通性があると言うには、
作品および出展作家が少ないように思えました。
もう少し厚みがあれば説得力が増したのに。

とはいえ、私にとっては
これまでほとんど知らなかったファッションの展示は驚きの連続。

イマドキのコレクションでは、
アート・パフォーマンスのようなショーが行われているんですねえ。

なかでも、難民や亡命をテーマにしたとされる
トルコ系キプロス人デザイナー・フセイン・チャラヤンの「アフターワーズ」
型紙も完成型も美しいイザベル・トレドの「キャタピラー・ドレス」
建築家エレナ・マンディーニがデザインした「カスタム・ドレス」が
印象に残りました。


会期最終日の会場は、平日午前にかかわらずそこそこの入り。

国立新美術館という場所柄か、客層も老若男女幅広く、
ふつうの建築展とはちょっと違う雰囲気でした。

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