「日経アーキテクチュア」2007年10月8日号
日経アーキテクチュア10月8日号で取材したのは、
以前「新しい住まいの設計」でもお世話になった
河野有悟さんの「東京松屋UNITY」。
「江戸からかみ」の版元である東京松屋が
自社ビル兼賃貸マンションとしてつくった建物です。
建築については本誌をご覧いただくとして、
ここでは「江戸からかみ」について聞きかじったことを
お伝えしたいと思います。
京都発祥の公家好みの「からかみ」は、江戸に持ち込まれることで、
新しもの好きの町人文化の洗礼を受けました。
雲母(きら)刷りや金銀の泥引きなど、
新しい手法が次々と取り入れられます。
何代もに渡って版木を継承してきた京からかみに対し、
度重なる火災と震災で版木を消失した江戸からかみは、
より大判の版木を開発してきました。
ゆえに、南蛮更紗のような連続模様も得意です。
先般、東京松屋は、岐阜の旧家に疎開していた
古い版木を発見したそうです。
伝統の再発見。ひとごとながらワクワクします。
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