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IRONHOUSE

「日経アーキテクチュア」3月10日号の取材で、
意匠:椎名英三氏・構造:梅沢良三氏の「IRONHOUSE」を訪ねました。
(すみません、ずいぶん前です)

鉄(コールテン鋼)で構造と仕上げを兼ね、
さらに、サッシも外部階段も鉄、
という徹底ぶりで話題を呼んだ住宅です。

「新建築住宅特集」にも「住宅建築」にも、
「新しい住まいの設計」にも相当の紙幅で取り上げられました。

私の書いた記事も、やはり鉄の話題に終始してしまったので、
ここでは、わざわざ鉄の話はしません。


素材の話題に引きずられて印象が薄くなっているけれど、
実は、素材の力強さと引き立て合う、その空間がすばらしいんです。


世田谷の一種住専に建つ2世帯住宅なので、
地階の容積緩和を利用して3層にしているわけですが、

ここでは、敷地全体を掘り下げているのが、まずユニーク。

まるまるワンフロア分掘り下げることで、
通常の「ドライエリア」とはまったく異なる
地下の中庭(名付けて「アウタールーム」)が出現します。

LDKはこのアウタールームをL字型に囲んでおり、内外に一体感がある。
そこにいると、とても地下とは思えません。

それでいて、地下であるゆえに、
「アウタールーム」の名にふさわしい、屋内的な外部空間が成立しているのです。


玄関を入ると、この地階に向かって吹き抜けが下へと広がるのも、
今まで味わったことのない、新鮮な感覚でした。


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