柳宗理展@広島市現代美術館
取材で広島に来たついでに、
広島市現代美術館で開催中の
「柳宗理~手から生まれるかたち~」を見に行きました。
柳展は最近どこかで見たな、と思っていたら、
去年の初春、東京近代美術館で行われた展覧会の巡回らしい。
ということは、出品作品や構成はほぼ同じなのでしょう。
(よく覚えてないけど)
が、会場が違うと雰囲気はずいぶん違う。
近美ではギャラリー4のみの展示でしたが
広島市現代美術館は1階と地下のギャラリーを使ったゆったりした展示。
平日昼間で観客も少なく、のんびり見ることができました。
改めてキャプションとじっくり照合してみて気付くのは、
50年代にデザインされたものも80年代にデザインされたものも
21世紀に入ってからデザインされたものも、
みんな同列に並んで違和感がなく、
どれも同じように、どこか懐かしい雰囲気を漂わせていること。
それが柳氏の言う「アノニマス(無名性)デザイン」の発露なのでしょうけれど、
でも、その懐かしさを醸し出す、あのえもいわれぬ曲線は、
やはり紛れもなく「柳デザイン」だ、とも思わせるのでした。
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