田中ミエ著「ダンナ様はFBI」
このところずっと、仕事の資料やビジネス書ばかり読んでいた私。
お正月休みのお楽しみとして実家に持ち帰った一冊が、
田中ミエさん著ダンナ様はFBIでした。
るんるんと帰省の荷物から取り出し、
茶の間のテーブルの上に置いていたら、
私より先に、高齢の母(今年喜寿)が手に取り、
笑い声を立てながら一気に読んでいました。
本書は、偶然の出会いから、2年間の文通(!!)を経て
日本に「押しかけ旦那(とまでは、本書では書いてないけど)」としてやってきた
元FBI捜査官のご主人との結婚生活を綴ったエッセイです。
出会いは「ダーリン」の一方的な一目惚れ(とまでは、本書では書いてないけど)
だったにもかかわらず、
周到な心理作戦に基づく電話とエアメールで、
時間をかけてミエさんの心をつかんでしまうくだり。
婿入り道具に、なぜか行灯3台と、障子板16枚を持ち込み、
家じゅうを畳敷きに改装してしまうくだり。
そして、元FBI捜査官ならではの、徹底したセキュリティ作戦。
母と同じく、ときどき笑い声を立てながら読み進めつつ、
結婚前にお互いの家族に挨拶しに行くくだりでは、
思わずほろりとしてしまったり。
中でもつい引き込まれたのは、
「ダーリン」がミエさんのキャリアアップのために、
FBI仕込みのトレーニングを課すところでした。
ミエさんは一流ブランドの広告を数々手がけるコピーライターであり、
インタビュアー・ライターとしても活躍する方。
自分と比べてはおこがましいけれど、
近い職業であるだけに「ダーリン」の指南は
いつしか文中の「私」の気持ちで読んでいたように思います。
印象に残った部分には思わず付箋を貼ってしまったり。
あれれ、ビジネス書を読んでるのと同じになってしまった・・・。
それにしても、新婚時に
「これからはもう一人、君の仕事の成功を願う人間ができたんだよ」
なんて言ってくれるオトコ、日本人にいる!?
ミエさんが妊娠中も仕事を続けているときの、
「ダーリン」の言動には本気で涙が出ました。
「つらいときにはパートナーに甘えて乗り越えろ」
いいなあ~~、私も結婚したくなっちゃった(←とっくに手遅れ)。
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