チェンジリング(ネタバレあり)
珍しく仕事に追われている今日この頃。
1カ月のご無沙汰でした。
・・・誰か、待っててくれた・・・?
忙しくても、ときには風穴を空けなくっちゃ、と自分を甘やかし、
週末は、以前から気になっていた映画「チェンジリング」を観てきました。
監督は、クリント・イーストウッド。
ヒラリー・スワンクと組んだ「ミリオンダラー・ベイビー」も、
一瞬たりともゆるみのない緊張感溢れる構成でしたが、
アンジェリーナ・ジョリーとの本作も同様です。
物語の導入部はTVCFなどでも流れたので
ご存じの方が多いと思うけれども、
誘拐された愛息が戻ってきたと思ったら
別人にすり替わっていた、ということから始まる物語です。
アンジェリーナ扮する母親、クリスティン・コリンズの
息子を取り戻すための戦いは
物語途中、権力に対する正義の戦いと重なり、
いったん勝利を収めたところで
観客はあやうく溜飲を下げそうになるのですが、
クリスティンにとっては息子の消息こそすべて。
その、まっすぐで強い意思に胸を打たれます。
けれども、その後の経過は、あまりにむごい。
「ミリオンダラー・ベイビー」も「チェンジリング」も、
ある種の「女の戦い」を描き、ひとつの「勝利」を与えながらも
結末がむごく、それでも観客に希望を与える点で共通しています。
ちなみに、「チェンジリング」のクリスティンは実在の人物。
映画を観たあとHPで、事件のわずか7年後に亡くなったと知り、
映画を超える現実のむごさに、また胸が痛くなりました。
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