ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ。
その作品展が、
「パナソニック電工 汐留ミュージアム」で開催されています(6月21日まで)。
彼はアメリカ生まれだけれど、あくまでも「日本の」建築家と言ってよいと思います。
来日してから建築活動を始め、もっぱら日本で活躍し、のちに日本に帰化しました。
作風こそ、アメリカっぽかったりスペインっぽかったりと
「洋風」だけれど、
彼自身は、アメリカで正規の建築教育を受けてはいません。
日本に住む外国人が期待される「外国風」を
素人ならではの自由な発想でつくったような印象で、
装飾も、空間も、のびのびしているところがいい。
飾りたいから飾った、というような。
様式論とか建築史の考証とかの
堅苦しいロジックから自由であるように見えるんです。
ほんとのところは、わからないけれど。
東京では、山の上ホテルや明治学院の礼拝堂。
京都なら、四条大橋のたもとにある、東華菜館。
ほか、神戸女学院や大阪大丸心斎橋店。
たぶん、誰もがどれか一度ぐらいは目にしているはず。
ちなみに、彼はあの「メンソレータム」の近江兄弟社の創始者でもあります。
近江八幡には、彼の作品がたくさん残っている。
ちょっと、旅してみたくなりました。
「05・建築」カテゴリの記事
- 葉山へ。----遠藤新設計「加地邸」&吉田五十八設計「山口蓬春画室」(2015.05.15)
- アトリエ・天工人「土プロジェクト第1弾」(2011.07.28)
- 納谷建築設計事務所「岡本の住宅」(2011.07.19)
- 田井幹夫さん設計「等々力の筒状住居」(2011.07.18)
- 「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」@東京国立近代美術館(2010.09.08)
The comments to this entry are closed.
Comments
utakoさん、
ヴォーリズって名前見て思わずブログにきました。
私は滋賀県の近江八幡出身なので、
ヴォーリズの建物に囲まれて過ごしました。
もう100年くらいたっている?
はずなのに本当に今でも住みたくなるいい家ですよね。
久し振りに田舎にかえろっと。
Posted by: rabbit | Saturday, 18 April 2009 07:22 AM
rabbitさん、
コメントありがとうございます!
近江八幡のご出身なんですか〜〜。
展覧会で配られるパンフレットには
「近江八幡市内の主要ヴォーリズ建築」マップが
付いていました。
それによると、
建てられたのは大正2年から昭和13年まで。
一番古いのが、そろそろ100年ですね。
ちなみに、汐留ミュージアムの展覧会では、
ヴォーリズの山荘の原寸大模型もあって、
彼の空間を体験することができます。
6月21日までにご上京の折あればぜひ。
Posted by: 萩原詩子 | Saturday, 18 April 2009 08:44 AM