DOMANI・明日展2009@国立新美術館
例によって会期終了ぎりぎりに、
国立新美術館「未来を担う美術家たち-DOMANI・明日展2009」に行ってきました。
タイトルから推して、若手作家ばかりかと思えばそうでもない。
HPには出品作家12名全員の名前は載っていないようなので、
ここに挙げておきましょう。
タピストリー・ワークの久保田繁雄
美術史出身の画家・吉仲正直
漆造形で異文化を融合させる栗本夏樹
天井の高い空間を生かしてインスタレーションを展開した吉田暁子
油彩表現で繊細な触覚を呼び覚ます伊庭靖子
都市を俯瞰し、変容させる写真家・安田佐智種
植物的なフォルムと鮮やかな色彩と独特の質感の彫刻・礒崎真理子
自らのアイデンティティを問い続ける呉亜沙
廃材やテラコッタで「想い出」を具象化する彫刻家・高野浩子
ビデオ&インスタレーションの三田村光土里
陶でレリーフをつくる彫刻家・藤原彩人
日本画の手法で樹木を抽象的に描く浅見貴子
結論からいえば、期待以上におもしろい展覧会でした。
出展作品はさほど多くないのに、ついつい長居してしまった。
作家紹介を主眼にしているだけに、
個々の作家の経歴が掲出されており、
なおかつ、ほとんどの作家が自ら作品に説明を加えています。
とくにコンテンポラリーは、
作家のバックグラウンドや制作意図を知って見れば興が増します。
何よりそこが、この展覧会が面白かったポイントかも。
12人、1ブースずつという展示も、一度に消化しやすくちょうどよかった。