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内藤礼展@神奈川県立近代美術館 鎌倉

「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」

これが展覧会のタイトル。

どーもこなれない日本語だなあ、と思っていたら、
ジョルジュ・バタイユの『宗教の理論』の一節だそうです。
フランス語の原文はいたって簡単。

「Tout animal est dans le monde comme de l’ eau à l’ intérieur de l’ eau.」

私だったらこう訳します。

「すべての動物は、水が水の中にあるように、世界の中に存在している」


それはさておき。


作品はすばらしかった!!


会期が1月24日までなので、覚悟を決めて、連休中日の鎌倉に、朝から出掛けてきました。
案の定、若宮大路も小町通りも大混雑。鶴岡八幡宮の参拝も行列です。

八幡様へのご挨拶は失礼し、一の鳥居の前で「回れ右」!
展示会場に直行した後は、お昼も食べずに東京へとって返しました。
鎌倉滞在時間と往復時間はほぼ同じぐらい。


それでも、観てよかった。


坂倉準三の傑作建築を舞台に展開する、繊細な繊細なインスタレーション。


2階展示室のほの暗い空間の中に、点々と灯る小さな明かり、
ガラスケースの内外を、ゆらゆら漂う白い風船。
鑑賞者は、ふだん入ることのない、ガラスケースの中にも立ち入ることができます。


八幡様の源平池に面した1階では、
その日そのときの空と風、水面のゆらぎまでが作品の一部。


作品の一部は、家まで持ち帰れます。


2階展示室に積み上げられた、直径78ミリの丸い紙。
タイトルは「恩寵」。


上から一枚、そっとつまみあげると、
ただの薄紙かと思われた、その真ん中に、小さな小さな文字が、赤いインクで印刷されています。

じっと目を凝らしてみても、そのままでは読めない。

裏返して、透かしてみてわかる、鏡像の文字でした。


ひらがな3文字。


そこになんと書いてあったのか。

ぜひ現地に行ってみてくださいませ。


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