現代美術入門に最適! フレンチ・ウィンドウ展@森美術館
オノ・ヨーコさんの講演に行ったとき
森美術館の「フレンチ・ウィンドウ展」の招待券をもらったので、
昨日の雨の中、出掛けてきました。2度目です。
展覧会の副題は「デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」。
デュシャン賞とは、フランスのコレクター団体「ADIAF」が主催する、
現代アートの賞のこと。
マルセル・デュシャン本人の作品を皮切りに、
同賞の受賞作家を紹介するという趣旨です。
展覧会タイトルの「フレンチ・ウィンドウ」は、フランス窓をモチーフにした、
デュシャンの代表作「フレッシュ・ウィドウ」に掛けたもの。
さらに、フランスの強者コレクターたちが切り取った窓を通して、
現代アートを展望しようという意味が掛けられています。
とても粋なタイトルだけど、集客力、という点では「?」かも…(笑)。
展示中のコピーにもありますが、
マルセル・デュシャンの作品群には、現代アートのあらゆるテーマが含まれている。
その名を冠した賞の受賞作群もまた、幅広いテーマを網羅するものになっています。
さらに、ひとつひとつの作品にとても丁寧な解説が付けられていますから、
「現代アートはわからない」という人の入門にも最適。
森美術館の広い展示室を生かした、ゆったりした展示で、気持ちよく鑑賞できます。
会期は8月28日(日曜)まで。