横山大観展 良き師、良き友
過日、横浜美術館で開催中の「横山大観展 良き師、良き友」
の夜間特別鑑賞会に参加してきました。
担当の主任学芸員、八柳サエさんの
熱のこもったレクチャーを楽しく拝聴したあと
いざ、閉館後の展示室へ!
エントランスでは、壮年期(41歳頃)のイケメン大観がお出迎え。

この写真が示すように、この展覧会では、
さまざまな画題・画法を探求した、「大正期の大観」に焦点が当てられています。
「巨匠」「富士山」という、晩年の大観のイメージとは、ちょっと違う。
ちょっと鼻息が荒く、アツい感じの若き大観の息吹が伝わってきます。
展示の皮切りは、岡倉天心に学んだ美術学校の卒業制作「村童観猿翁」。
村の童子たちは、同級生たちの幼少時を想像して描いたことで、
仲間内でも話題を呼んだとか。なかなかお茶目です。

※夜間特別観覧のため、特別に撮影許可がおりました。
表題の通り、展示は「良き師(岡倉天心)」の影響下にあった時期に始まり
4人の「良き友(今村紫紅、小川芋銭、小杉未醒、冨田溪仙)」との交流、
そこから大観を含む5人がどのように画業を発展させていったかを概観します。

仲間たちのうち、早逝した紫紅の作品と、
大観による紫紅へのオマージュと思われる同テーマの作品が並んでいたり...。

19歳当時の千利休のエピソードを描いた大観の大作(前期10月末までの展示)。
見応えありました。

当代の人気画家、山口晃さんによる、
良き師、大観、良き友たちの肖像画もお楽しみのひとつ。

1時間半とたっぷりの鑑賞時間、音声ガイドも無料と、
至れ尽くせりの鑑賞会、主催者には感謝のひとことです。
(にもかかわらず、ブログアップが遅れてスミマセン…)
お隣のマークイズには、後期展示予定の大作「夜桜」が…

みなとみらいの商業施設では、この展覧会とのコラボメニューや
割引を用意しているところが多数あり!
後期は展示替えがあるので、今度は日中に、ゆっくり再訪したいと思います。
「横山大観展 良き師、良き友」@横浜美術館
前期展示は10月30日まで。後期展示は11月1日〜11月24日です!
休館日は木曜日なのでお間違えなく。
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