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国立新美術館「マグリット展」

国立美術館で6月29日まで開催中のマグリット展に行ってきました。
同時開催のルーヴル美術館展と両方見れば、当日100円引きです。

国内では13年ぶりの回顧展とのことですが、
何よりもまず、その充実ぶりに圧倒されました。
世界各国から集められた作品は、約130点!
比べるのはおかしいかもしれないけれど、ルーヴル展より50点ばかし多い。
個人蔵の作品も数多く含まれているので、これは貴重な鑑賞機会かもしれません。

商業デザインに携わった期間が長いだけに、平明な描写表現、
ある意味分かりやすいといえなくもないシュールな世界。
文字もたくさん描き込まれているので、
初歩的なフランス語の知識はあったほうがいいかも。
(そのぐらいの注釈、キャプションに付けてくれたらいいのに...)

個人的には、戦前戦後の短い間に突如表れる、
ルノワール風やフォーヴィズム風の作品が新鮮でした。
こんなの描いてたんだ...。

とはいえ、最も多く展示されているのは円熟期の作品です。
王道の回顧展ではないでしょうか。

【この展覧会、私の一点】
人物のいない「光の帝国」、1950年の作。
明るい青空の下に、闇に沈む街並みがあり、一本の街灯が光を放つ。
絵本の1ページのような、静謐で美しい作品です。

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