Posts categorized "11・アート&デザイン"

Wednesday, 05 August 2009

東京美術館巡り「ぐるっとパス」の使い勝手

気がつけば2カ月ものご無沙汰。
6月、7月は目の前のことに追われるままに過ごしてしまいました・・・・
この間、何をしていたかはおいおいご報告するとして。

このところ、新しい企画の準備のために、
時間を見付けては都内の美術館を回っています。
そのために「ぐるっとパス」を買ってみました。

これは、都内の美術館・博物館66施設の
入場券と割引券を一冊に綴ったもの。

1冊2000円、有効期間は購入日から2カ月。短いですね。
旅行で東京に来ている人ならともかく、
仕事しながら2カ月で回れる数はしれているでしょう。
果たしてこれはほんとにお得なのか?

国立博物館や近代美術館など大型館の企画展に対しては、
入場券ではなく、100円引き、200円引きの割引券。
従って、相当回らないとモトはとれません。

けれども、小規模な私立美術館や常設展向けには
おおむね入場券が綴られている。
通常、入場料は安くても500円ぐらい、
ふつうは800〜1000円ぐらいするので
3〜4館回れば十分おトクになるわけです。

ちなみに今回の私の美術館巡りの主な目的は
各館のコレクションチェックにあるので、
このパスはかなり有効でした。
この機会に、今まで近くても行ったことのなかった
小さな美術館にも入ってみたりしました。

とはいえ、購入からもうすぐ2カ月で、
使ったチケットはやっと66枚中9枚。
すでに十分モトはとっているけれど、
行きたくて行けずじまいの館も多いと思うと、やっぱり惜しい。

また買うか、と言われれば、、、ちょっと考えものですが。

本日の結論。

東京または近郊在住の場合、
「ぐるっとパス」は
「大倉集古館」「出光美術館」「三井記念美術館」
「ブリヂストン美術館」「畠山記念館」「五島美術館」
などの美術館に、「漠然と興味はあるけど行ってない」
という人におすすめ。

「ぐるっとパス」の期限が背中を押してくれるので、
近いがゆえにかえって足を運ばなかった美術館にも
出掛ける動機ができます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, 29 March 2009

六本木アートナイト

日没から日の出までが「コアタイム」のアートイベント。
20時の待ち合わせのため赤坂から六本木に向かったら、
光る風船を持ったパレードとすれ違いました。

六本木ヒルズに着いた頃には、メインイベントの境目だったので、
夕食ののち、ヤノベケンジさんのトークイベントへ。
アトムスーツを着て「大陽の塔」の目玉に上るゲリラパフォーマンスの映像、
「トラやんの大冒険」の映画、ブラックながら笑えて、とても面白かったのですが、
春の夜寒に負けて途中退散。
上の写真がImage387「ジャイアント・トラやん」です。

裏テーマは「万博」?
中の写真は、大阪万博当時から「霧の彫刻」を手掛けていたという
中谷芙二子さんのインスタレーション。Image389毛利庭園が「霧の庭」になっています。

帰り道、ミッドタウンを通りかかると、
前述の光る風船が芝生広場で揺れていましたImage395(下の写真)。
仕掛け人は平野治朗さん。
無数の風船は、人魂のようです。
背後は夜桜。
「桜の樹の下には」by梶井基次郎を想起しました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, 27 March 2009

ジム・ランビー@原美術館

年明け早々見に行って、ホントはすぐブログに書くつもりでした、
品川・原美術館で開催中の
「ジム・ランビー アンノウン・プレジャーズ」

書きそびれているうちに、そろそろ終わっちゃうなあ・・・と思っていたら、
会期が5月10日までに伸びたというので、
ぜひお勧めしたいと思った次第。

原美術館のギャラリーの床一面に、
白と黒のビニールテープで描かれた、ストライプの渦巻き。
廊下も階段も含めた空間そのものを、まるごと使ったインスタレーションです。
でも映像や仕掛けはなしの、静的なインスタレーションというところも、
私は好き。

白黒渦巻き模様の上にコンクリートのオブジェが点在するさまは、
まるでポップな「枯山水」です。
どうも、日本人はみな同じ感想を持つようで、
あちこちの展評に似たようなことが書いてあって苦笑しました。

けれども、ジム・ランビーのもともとの意図は「レコードの溝」だったらしい・・・。
確かに、コンクリートのオブジェに埋め込まれたものをよくよく見ると、
レコードジャケットの背表紙なのでした。

「Unknown Pleasures」、未知の快楽というタイトルも
何かの楽曲のタイトルらしいけれど

ポップな枯山水の中を歩くのはとても楽しく、
確かに「Unknown Pleasures」を感じました。


付け足しますと、
昨日発売された講談社・セオリー「新・土地のグランプリ」に
原美術館も登場する記事を書きました。
タイトルは「人気住宅街物語」。

お出掛けの節は、ぜひご一読ください。
(ソレガ イイタカッタノカ)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, 06 February 2009

ふたつの「アーツ&クラフツ」展

去年の暮れから先月18日まで、パナソニック電工の汐留ミュージアムで。
そして、翌週24日から東京都美術館で。

立て続けに「アーツ&クラフツ」展が開かれています。

両方が連動しているわけではないのだな、と思うのは、
かたや「アーツ・アンド・クラフツ」
かたや「アーツ&クラフツ」と表記が違うから。

現在開催中の都美術館のほうは、
企画:ヴィクトリア&アルバート美術館、
主催:東京都美術館&朝日新聞社、とあって、出品点数は280点に上ります。
(汐留ミュージアムは140点。ハコの大きさからすればがんばってる!)

一方、展示内容を振り返ると、
汐留は副題に<イギリス・アメリカ>とあるとおり、
モリスから始まって、アーツ・アンド・クラフツ協会、
グラスゴーのマッキントッシュと続き、
最後は「アメリカに渡ったアーツ・アンド・クラフツ」、
フランク・ロイド・ライトで締め括る構成。

都美術館のほうは、
英国発のアーツ&クラフツがヨーロッパに広がる様子を追い、
オーストリア、ドイツ、ハンガリー、ロシアと続いて、
最後は日本の「民芸」運動にたどり着き、
柳宗悦らが建てた「三国荘」の再現が目玉展示。

ふたつの展覧会を併せ見れば、モリスと「アーツ&クラフツ」が
世界中のデザインに影響を及ぼした様子が概観できます・・・

と、まとめてみても、残念ながら汐留の展示はすでに終了。

せっかくの2つの展覧会、もっとうまくリンクさせてもよかったのに。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, 01 February 2009

ランドスケープ-島尾敏雄展

「ダム」「工場萌え」「東京鉄塔」「恋する水門」「ジャンクション」

以上はみんな、2007年に発行された写真集。
「ドボク萌え」がブレイクした年といえましょう。
2008年6月には、武蔵野美術大学で「ドボク・サミット」も行われたよし。

翻って、現在東京都写真美術館で開催中の展覧会、柴田敏雄「ランドスケープ」

被写体はダムや土砂崩れ防止のコンクリートなどの、まさしく「ドボク」なのですが、
そこに向けられた視線は、明らかに「萌え」とは一線を画します。
とくに、山肌に張り付いたコンクリートの写真は、傷口のように痛々しい。
同時に、意図されざる造形美も浮かび上がります。

それにしても、タイトルが地名だけなのはちょっと不親切。
何を目的に造られた「ドボク」なのかわからない写真も多くて、欲求不満が残りました。



| | Comments (0) | TrackBack (0)

Monday, 12 January 2009

ART @ AGNES ファイナル

神楽坂の隠れ家ホテル「アグネス ホテル アンド アパートメンツ 東京」
舞台とするアートフェア、「ART@AGNES」が今年で最終回を迎えました。

厳しい審査を経て選ばれた精鋭のギャラリーが、
それぞれホテルの客室を使って展示を競うこのフェア。

年を追って参加ギャラリーの質・量が上がってきただけでなく、
入場を予約制にするなど、混雑緩和の工夫も凝らされて
どんどんグレードアップしていたのに、少し残念です。

何より、京都や名古屋など、地方都市からの出展も含め、
これだけのギャラリー(今回は32!)の個性に
一度に触れられる機会がなくなるのは惜しい!

最近は、「アートフェア東京」もあるとはいえ、
ホワイトキューブより住宅に近い展示、
ホテルゆえの、独特の親密感には代え難いように思います。
来場者とギャラリストやアーティストとの交流も、生まれやすいんですよね。

私は最終日の昼頃に駆け足で回ってきたのですが、
各ギャラリーの展示手法にもいっそう磨きがかかって、
とても見応えがありました。

欲しい作品もたくさんあった・・・。
特に今回は、多くの人に親しみやすく、なおかつ
値段的にも、住まいに飾るにも手頃な作品が多かったように思います。

案内状によれば、来年以降は

「『ART@AGNES』を母体としながら別のかたちで展開し、
ますます活気づいてくるアートシーンをサポートしていく予定」とのこと。

今後の展開に期待しています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, 09 October 2008

Akasaka Art Flower 08

赤坂に住んでいる私でさえ、
「何やってるのかな」ぐらいに見過ごしていたAkasaka Art Flower 08

駅のコンコースに「赤坂の街が美術館になる」
というコピーが踊っていたのですが、
どこで何をやっているのか、今いちピンとこなかった。
ちゃんと広報されているんでしょうか。

とはいえ、アートを執筆ジャンルのひとつに挙げているくせに、
地元のイベントを「見ませんでした」ではすまされません。
気がついたら終了間際というので、慌てて回ってきました。


展示会場は7ヶ所。

今年開業した「赤坂サカス」と、去年開業した「東京ミッドタウン」。
今は使われていない「旧赤坂小学校」「料亭島崎」「旧赤坂図書館」。

時代の裏表を象徴するような「新築」と「廃墟」。
意図してやってるのか(違うような気がする)、あまりにシニカルな対比です。

「サカス」と「ミッドタウン」の展示は草間彌生。
廃墟は、ポップな若手アーティストたちが彩ります。
どれも楽しめる作品だけれど、
こないだ直島で「家プロジェクト」を見てきたばっかりなので、、、

ほか、赤坂氷川神社でオノ・ヨーコが平和を祈り、
赤坂五通り商店街に椿昇のインコが出現。

Image276_2


会期は10月13日まで。
連休中の赤坂は、アート巡りの人でごったがえすか!?

ワタクシは、横浜(トリエンナーレ)に逃げる予定です。

11・アート&デザイン | | Comments (0) | TrackBack (0)

Saturday, 17 May 2008

柳宗理展@広島市現代美術館

取材で広島に来たついでに、
広島市現代美術館で開催中の
「柳宗理~手から生まれるかたち~」を見に行きました。

柳展は最近どこかで見たな、と思っていたら、
去年の初春、東京近代美術館で行われた展覧会の巡回らしい。

ということは、出品作品や構成はほぼ同じなのでしょう。
(よく覚えてないけど)

が、会場が違うと雰囲気はずいぶん違う。

近美ではギャラリー4のみの展示でしたが
広島市現代美術館は1階と地下のギャラリーを使ったゆったりした展示。
平日昼間で観客も少なく、のんびり見ることができました。


改めてキャプションとじっくり照合してみて気付くのは、
50年代にデザインされたものも80年代にデザインされたものも
21世紀に入ってからデザインされたものも、
みんな同列に並んで違和感がなく、
どれも同じように、どこか懐かしい雰囲気を漂わせていること。

それが柳氏の言う「アノニマス(無名性)デザイン」の発露なのでしょうけれど、
でも、その懐かしさを醸し出す、あのえもいわれぬ曲線は、
やはり紛れもなく「柳デザイン」だ、とも思わせるのでした。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Wednesday, 28 November 2007

SPACE FOR YOUR FUTURE@MOT

space for your future
アートとデザインの遺伝子を組み替える

まるで意味の違う英文タイトルと和文タイトルの、
どちらがキューレーターの本来の意図なのでしょうか。

たぶん前者、と思いたい。
ここで語られるspaceは、日本語には翻訳できないでしょう。

身体や視覚や記憶を通じて体感されるspace、
建築家たちの作品に代表されるわかりやすい「space=空間」
映像の中に立ち現れるヴァーチャルなspace。

その展示のなかに、なぜCMの沢尻エリカ100変化が出てくるのか、
私には今イチよくわからなかったけれど・・・。


「アートとデザインの遺伝子」は果たして「組み替え」ていいものでしょうか。

デザインがアート的になってもいいけど、逆はない、と私は思います。

森美術館の「六本木クロッシング」が前回に比べ
デザイン色を薄め、アート寄りになったのに対し

国立新美術館や東京都現代美術館のような官立ミュージアムが
今更デザインにすり寄るのには、なんだか違和感がある。


でも、展示は単純に楽しめました。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

Monday, 05 November 2007

東京デザイナーズウィーク&デザインタイド

年々膨張していく秋の東京のデザインイベント。

到底全部は見きれないので、
とりあえず資料だけでももらっておこうと、
メイン会場を回ってきました。

数年前は埋め立て地のはずれにコンテナを積んで開催していた
「東京デザイナーズウィーク」。
当時に比べると、良くも悪くも整理されてきたというか・・・

巨大テント会場「100%デザイン」は、
ビッグサイトあたりで行われる見本市みたいな雰囲気。

形態だけは継承されているコンテナ展は、
企業がスポンサーについた学生の展示がほとんどで
「産学協同」といえば聞こえはいいけれど、
お金のかかった学生祭を見せられているようでした。

これで入場料2000円とるなんて、納得いかない・・・。


いっぽうのデザインタイドは、
ほとんどファインアートのようなインスタレーションと、
プロダクトが混在する展示。

あちこちで、外国人デザイナーが
たむろしているのが目立ちました。

デザイナーにとって、日本は儲かる国なんだろうな・・・
などと、考えてしまったことでした。

| | Comments (0) | TrackBack (0)